普通の日記コーナー

★01/10/19   音楽データフォーマット



こーひー亭のコンサートも終わり一段落というところなのですが、今回もCreative のNOMAD JUKEBOXを使い、DATを通して 録音しました。やはり自分の演奏を残しておくというのは、反省材料としても後々の記念としても とても大切なことかなと思います。まあ演奏会直後に聴くと挫折と落胆に暮れるのが毎度のことですが(笑)。

前回と同様に録音してあるデータをNOMAD JUKEBOXからパソコンに 取り込んでみたところ、今度は左チャンネルが弱くなっていました。これはケーブルのせい? DATの レベルメーターはきちんと振れていたのに・・。まあ結局前回同様に109MBのWaveデータを曲ごとに 分割&連結、左右チャンネルのバランス取りとレベル補正を行いました。次回はケーブルを買い換えよう かな・・。

前回は編集だけで7時間もかかりましたけど、今回はコツをつかんでいたので4時間で終わりました。 実際にはそのあと演奏者の人数分CD作成という作業が待っているので5〜6時間かかっていますが。 ツールはまだ正式版が出ないものの最新のβ版がアップされていた「DIGITAL Mephist! Windows2000版」を 使いました。

さてWaveファイルさえ出来てしまえばそれをCDに焼いて音楽CDの出来上がりですが、Webに音楽データを 載せようなどと考えるとWaveファイルは巨大すぎてあまり現実的ではありません。5分の曲で50MB ですから・・。

そこで考えるのが圧縮された音楽データ形式です。圧縮音楽データというとMP3やWMAが有名ですが、 果たしてそのクオリティは? 圧縮率を上げた場合の音質の劣化は? というのが気になります。 どちらもCD並の音質でファイルのサイズが1/10ということらしいですが、 Webに載せる場合はポータブルMP3プレーヤーなどで使うよりもさらに圧縮することが多いので 圧縮率と音質の劣化がどうなっているかが問題です。

ということで早速実験してみました。先日のコンサートの録音から傷のないところを探したのですが ないので(笑)、あまり気にせず曲の最初の方のみを抽出しました。そしてそのWaveファイルを MP3とWMAに変換して音質とファイルサイズがどうなるかを調べてみました。ちなみにMP3エンコード(MP3圧縮)には フリーソフトの「午後のこ〜だ」(現在は配布終了)、WMAエンコードには フリーソフトのAudioEncoderを 使いました。実際の音は表中のリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」で ハードディスクに落としてから再生してみてください。

※ 演奏時間は43秒です。なお始めの方のノイズはコーヒーの豆を挽く音で(喫茶店でのコンサート)、 録音の段階から入っているものです。ヴァイオリンがいまいちに聞こえるのは元々の演奏です。ご勘弁を・・(自爆)。

format&qualityfile size(kb)commentpoint
WAVE 128kbit 44kHz7427CDと同じ音質。元データ。10
MP3 128kbit 44kHz674クオリティの高い音。9
MP3 80kbit 44kHz442若干劣化を感じるがまあまあ。7
MP3 64kbit 44kHz337耳障りな音がする。音質の劣化が著しい。4
MP3 64kbit 32kHz338音が平坦になったが上の44kHzよりは聴きやすい。5
WMA 128kbit 44kHz683クオリティの高い音。9
WMA 80kbit 44kHz429128kHzとほとんど変化なし。9
WMA 64kbit 44kHz345あまり劣化は感じられない。8
WMA 48kbit 32kHz233多少劣化を感じるが十分聴ける7
WMA 32kbit 32kHz176劣化を感じるが気になるほどではない6
WMA 22kbit 22kHz123FMラジオ並みの音質5


表の右端の「comment」および「Point」には独断と偏見で音質の評価と点数を付けています(10点満点)。 MP3、WMAどちらもよく使われる128kbitでは音質に差がないのですが、ビットレートおよびサンプリング 周波数を下げて圧縮率を高めると違いが出てきます。MP3は圧縮率を上げると音質の劣化が顕著なのに 対し、WMAでは意外に音質の劣化が気になりませんでした。ほぼ同等に聞こえたMP3の64kbit 32kHzと WMAの22kbit 22kHzではファイルサイズに3倍近い差があります。

という結果からするとWebには間違いなくWMA!という結論に達するのですが、WMAは「Windows Media オーディオ」 の略でWindows用フォーマットのようです。とりあえずMacでテストしていただいたところ(テストして 下さった方、ありがとうございました)再生できなかったようです(MP3は問題なし)。 Macでは何らかのソフトが必要になりそうなので、もしWMAをWebに載せるなら MP3も一緒に置くか、もしくはMac用再生ソフトのリンクを張るなどした方がよさそうです。

しかしWMA自体ほとんど使ったことがない僕にとっては、「WMA恐るべし!」でした。 ・・・なんて今日の話題はWebに曲データを載せようとしている人以外、あまり役に立たない 話かもしれませんね。(^_^;)


<'01/10/23 追記>

MacでWMAファイルの再生というのは標準では出来ませんが、Microsoftの「Windows Media Player 7.01 for Mac」を インストールすることで可能となります。こちらの ページの「Windows Media Player」プルダウンボックスの中にある「Player 7.01 for Mac(OS 8.1 以降)」を 選択し、「Download Now」をクリックすればダウンロードできます。




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