Silver-tone.comはヴァイオリンの弾き方講座、さいたま市でのヴァイオリン教室、コンサート予定などヴァイオリンに関する情報を発信しています

Silver-tone 藤田将也のヴァイオリン情報サイト|さいたま市の教室案内、弾き方講座など


日記帳

06/10/04   マルコフのカプリースDVD


先日、Amazonでアレクサンドル・マルコフのパガニーニ「24のカプリース」全曲DVDを買いました。

パガニーニ:24の奇想曲


パガニーニのカプリースのような難曲は人に聴かせるだけでも大変なことですが、それを24曲連続で一晩のコンサートで聴かせるというのは本当にとんでもないことです。

過去にコンサートでカプリースの全曲演奏を行ったヴァイオリニストというのはそう多くはありませんが、コンサートでのライヴ映像というのは僕の知る限りこのマルコフのものが唯一だと思います。ルッジェーロ・リッチの全曲演奏ビデオもあったように思いますが、ライヴではないと思いますし、高齢になってからの収録なので・・。

AmazonからDVDが届いたので早速再生。まずは1番からですが、子音の強い音ながら正確にアルペジオをコントロールしているのにビックリ。ライヴなので当然勢いで弾くものとおもったら、表現は非常にヴィルトゥオーゾ的でテンションが高く、全てを勢いで押し切るかと思いきや、冷静なコントロールもなされています。

その後、2番、3番とすさまじいスーパーテクニックを披露しながら進んでいきます。端から見ると全てに全力投球していて今にも破綻しそうなほどの勢いなんですが、問題なく弾ききってしまうんですよね。自分なら仮にこれほどの腕があったとしても、とっくに腕がパンパンになって3番か4番でリタイヤです(笑)。

そして5番。目(耳?)もくらむような上行アルペジオ〜下行スケールの連続。特に4つめがすごい。鮮やかに駆け上がっていったあとの最高音A6の輝きといったらもう・・。そこから5オクターブの下行スケールも・・。

その後は非常に速いこちらのフレーズです。

カプリースNo.5 ガラミアン版

上のガラミアン版などはダウンのリコシェ3つとアップの組み合わせ、その他の版もリコシェの指示があったりするのですが、大抵は、そんな難しいことやってられません、ってことで無難に下のように弾いている人が多いです。

カプリースNo.5 無難にソーティエ

しかしマルコフはというとなんとこんなボウイングを。

カプリースNo.5 マルコフ

これはビックリするというか、ありえないボウイングです(笑)。音はさすがに雑音が目立ちますが、このダウン4つ、アップ4つのリコシェを部分的ならともかくずっと連続で、しかも実に粒立ちの良い正確なリズムで聴かせるのです。度肝を抜かれるとはこのことでしょうか・・・。

その他の曲もすごかったです。非常に速いところで音程が甘くなることはあっても、基本的に音程は正確無比。ミスもほとんどなし。ものすごい集中力で、まるでアンコールで得意の十八番を聴かせるように全ての曲を演奏してしまうのです。

そして最後の24番。これがまたすごい! 今まで23曲弾いてきたというのに、最後の24番でこれほど素晴らしい演奏が出来るというのは、本当に驚きを通り越して感動を覚えます。パガニーニの書いた音符だけではマルコフのテクニックには物足りないのか、時々他の曲にもちょっとしたアレンジを加えていたんですが、この24番はとりわけアレンジも多く、まるでパガニーニが乗り移ったかのような悪魔的な驚異の演奏でした。

唯一の不満は、演奏中に様々な映像効果を使って編集してあるのが邪魔に感じたところでした。映像の演出の面白さという意味では良いのでしょうが、あまりにくどいので、正直普通にマルコフの映像だけを流してくれた方が良かったです。

しかし本当にマルコフのカプリース、驚きの演奏でした。収録は1989年ですが日本での発売はつい先日です。ほとんど発売と同時に購入しましたがこれほどまでにすごい映像を目の当たりにすることになるとは思いませんでした。

いや〜、ホントすごい人がいるものですね。。。ヴァイオリン弾きは必見でしょう。。


※ なおこのDVDは下記のストアで購入できます。
Amazon(アレクサンドル・マルコフ パガニーニ24のカプリース)
Yahoo!ショッピング(アレクサンドル・マルコフ パガニーニ24のカプリース)

日記一覧に戻る

スポンサード リンク
更新情報

(14.09.28)
ライブラリの更新

(12.05.30)
ヴァイオリン教室案内の更新

(12.03.31)
ライブラリの更新


更新情報ページへ

スポンサード リンク