今使っているパソコンは約1年前に組んだものです。当時は最新スペックを誇ったAthlon1Gも
今や市販パソコンの最低ランクに属します(T_T)。本当にパソコンの世界は移り変わりが激しくて、
そのたびにパソコン買い換えていたらたまったものではありません。その点、僕のように自作
している人は、手が届かなかった高性能パーツの値段が下がった頃を見計らって、部品ごとに
アップグレードしていくので、コストパフォーマンス的に有利です。
まあいくらコストパフォーマンスが良いといっても、メールとWeb閲覧には今までのマシンでも
十分すぎる性能なので特にあえてパワーアップは考えていませんでした。でも最近自分のコンサート
をハードディスクレコーダーに録音するようになり、巨大なWAVEファイルを編集するようになると
今のパソコンでも遅いなと感じることがよくありました。2時間のコンサート録音を曲毎に
切り出して、音量や左右バランスの補正、曲前後の空白や拍手部分のフェードインフェードアウト
などからCD-R焼付けまでかなりの時間(数時間)がかかります。
ということで1/13のコンサートを前にパソコンをパワーアップしておくことにしました。
本当は自分で秋葉原に見に行きたかったのですが本番前はそんなことをしているヒマもないので
友人に託しました(^_^;)。結局買ってきてもらったのは、CPUにAthlonXP1600+、マザーボードに
Gigabite GA-7VTXE、メモリにPC2100-DDR 512M でした。ついでにサウンドカードも充実させようと
CreativeのSoundBlaster Audigy DigitalAudioも(出費が・・)。
さて本番も1週間後にせまった7日、2時間で作業完了を目標にばらし始めました。そして新しい
ボードにCPUを差し、ヒートシンクを付けようとしたらこれがなかなか付かない。とても手の力
だけではダメでドライバーを使ったりいろいろやってもダメ、しかし30分ほど格闘してなんとか
取り付けられました。
さて起動してBIOS設定に入りオンボードサウンドを切ったりクロックを設定しなおしたりして、
ふとハードウェアモニターを見るとなんとCPU温度が71度! 通常は30度〜50度のはずが・・。
おそらくCPUとヒートシンクが密着していないと思われたので苦労して取り付けたヒートシンクを
外し(30分格闘)、再度シリコングリスを塗りなおして取り付けにかかりました。が、さんざん
格闘しているせいかさっきよりももっとはまらない! もう本番前で練習しなければいけないのに!
だんだんムキになってきて金具が斜めになってボードに刺さってきたり、ドライバーを滑らせて
マザーボードに傷がつこうとも遠慮せずに作業し、なんとか取り付け完了。そして起動・・。ん?
画面が出ない・・。もしかしてと思いボードをチェックすると基盤が切れてる・・。がーーん・・。
いや動くはずだ、再度取り外し、取り付け・・ダメ。どうやらマザーボードが逝ってしまったらしい・・。
あきらめきれずにガチャガチャやってたら今度はヒートシンクの金具が滑ってCPUのコアに軽く
接触・・欠けてる・・。このままCPUごとボードを折りたくなる衝動を押さえてなんとかパソコンを
元に戻して寝ました(T_T)。
1週間後、無事に演奏会が終わりマザーボードを買ってきました。くやしいことに同じものを・・。
でCPUが生きてるかわからなかったのですが、生きているものとしてまた取り付けをしてみることに。
でもまた壊しそうなので慣れてる友人に頼みました。1時間後、「取り付け完了、CPUは生きてる」との
電話が。その後ブツを受け取りなんとか無事に組み立てを完了することができました。
そして組んだマシンで早速WAVE編集。あ、やっぱり速い。いろいろ作業するたびの待ち時間がはるかに
短くなっています。やはり倍近いCPUの速度とDDRメモリが効いているのでしょう。体感的には
倍以上(3倍くらい?)速くなったと思うほどです。お金かけただけのことはありましたね(余計なところに
かかってるけど)。今回は演奏時間が2時間半くらいあったのでどうしようかとおもって
いましたが、作業も思いのほか早く終わりました。
というわけでパソコンパワーアップ計画は無事に終了しました。一時はどうなるかとおもったので
よかったよかった。え?壊したボードはどうしたかって? 僕が本気で割りそうだったので
取り付けしてくれた友人がさらっていきました。修復にチャレンジするとかしないとか・・。
蛇足:なぜあのヒートシンクがなかなか付かなかったかというと、金具をひっかける順番が違って
いたようです。ソケットの爪のうち、文字がなくて低いほうを先に引っ掛けるべきところを、
逆にしていたようです・・・(;_;)。