先日、庄司紗矢香さんのCDが発売されたので、買ってみました。彼女はパガニーニ
国際コンクールで日本人初、しかも史上最年少(16歳)で優勝したヴァイオリニストで、CDの
発売が話題になっています。TVでも演奏している姿を見たことがありますが、その
完璧なテクニックと豊かな音楽性が非常に印象的でした。
で早速聴いてみたのですが、凄いの一言です。天才少女というとたいていはテクニックに
偏っていて音楽性に魅力を感じることが少ないのですが、彼女の場合はパガニーニで
みせる素晴らしいテクニックに加えて、ショーソン『詩曲』などでみせる歌心に驚きました。
とても16歳とは思えないです。
もちろんテクニックは世界の一流ヴァイオリニストもうらやむほどのレベルで、
ただ弾くだけでも超絶技巧を要する『パガニーニアーナ』を一点の曇りもなく、そして情熱的に
弾きこなしていました。
新人のヴァイオリニストでこれほどまでに強烈な印象を与えた人は初めてです。
技術と歌心、天はニ物を与えたのでしょうか? 日本から素晴らしいヴァイオリニストが
誕生しました。今後の活躍に注目したいと思います。そしてなにより、生で聴いてみたいです。