先日(3/1)、海老名市文化会館の120サロンにて演奏をしてきました。コンサートそのものの感想は演奏日記に
書きましたが、120サロンというところは会場の残響がとても少なく弦楽器にとっては少々つらかったです。
いつものように今回もCreativeのNOMAD Jukeboxにて録音をしてきたのですが、PCに取り込んでファイルを曲毎に分割&連結〜レベル補正して
あとはCDに焼くだけという状態にしてから、改めて録音を良く聴いてみました。すると、やはり会場の響きがほとんどないせいか
さびしい音色が・・。アラも目立つし聴いてるとブルーになりそう・・。
ということで、このように録音する場所があまり響きの良くないところだったりすると、同じ演奏をしても聴こえ方にずいぶんと差が出ます。
もちろんお客さんにもそう聴こえているわけなので、なるべく響きの良いところで演奏したいわけですが、せめて残った録音くらいは
聴けるものにしたいと考えてみました。
残響のないところで録音したデータを聴けるものにするには単純に残響を追加できれば良いわけですが、この残響というものは意外と簡単では
ないようです。波形編集ソフトなどではリバーブといって音に響きを作ることが出来ますが、実際の残響とはいろいろな要素(部屋の大きさや形、床壁の状態、
演奏者とマイクの位置など)が複雑に絡み合ってくるので、単純なリバーブ効果では不自然になってしまいます。
ということで波形編集はやめて、PCについているサウンドカードのエフェクト機能を試してみることにしました。私のPCについているサウンドカードは
CreativeのAudigyという高音質なもので、PCで再生する音にコンサートホールや教会などの残響を与えることが出来るというものです。まずは、残響効果を
「Concert Hall」にセットして先日のコンサートの音を再生してみました。・・・うーん、残響かかりすぎでちょっと不自然。残響の強さをいろいろ
変えてもいまいち。響きの量だけでなくて響き方とかまでもっと細かく設定できないかなぁ。
と、良く見ると「パラメータ」というボタンを発見。ためしにクリックして開くと、わけのわからない言葉が・・(笑)。適当にいじってもさっぱり意味不明
なので、このサイトでリバーブについて勉強して、あとは
ここと
ここ
あたりを読んでホールの音響についてちょっとだけ知った気になって(全然わかってませんが)再度パラメータをいじってみました。
とりあえず今回は残響のないさびしい音を少しは聴ける音にしたいというのが目標なので、少な目の残響を入れてみました。大きなホールに響き渡るような
ものではなく、小さなサロンで周りの壁の響きが音色にうるおいをあたえる、というようなのを目指してみました。会場の大きさは小さめにして残響時間も
短め、会場は音の吸収が少し強め(高域の残響時間を短く)、またアーリーリフレクション(初期反射)を強め、リバーブ(後方反射)を少し落とし目に
して、あとはいろいろいじって(良く覚えてない・・)、適当な設定を作ってみました。
原音 | 残響付加 |
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アヴェマリア(240kb) | アヴェマリア(263kb) |