Silver-tone.comはヴァイオリンの弾き方講座、さいたま市でのヴァイオリン教室、コンサート予定などヴァイオリンに関する情報を発信しています

Silver-tone 藤田将也のヴァイオリン情報サイト|さいたま市の教室案内、弾き方講座など


日記帳

03/04/18   荒川以津美先生のコンサート


先週の金曜日(4/11)、東京の野方区民ホールにヴァイオリンのリサイタルを聴きに行って来ました。 出演は、読響の女性団員第1号であり、ソロや室内楽などでも活躍されているヴァイオリニストの荒川以津美先生、 そう僕の先生です(^_^;)。

先生との出会いは10ン年前にさかのぼります。まだ僕が小学生のころ、当時所属していた厚木ジュニアフィルハーモニー交響楽団 (現厚木ユースフィルハーモニック)ではトレーナーとして荒川先生が指導されていました。そのころの僕はヴァイオリンに熱意も なく、1stヴァイオリンの一番後ろで目立たないように弾いていました(^_^;)。というか、おちこぼれ状態に近くみんなについていけず、 一人一人の音が目立つパート練習はとてもつらい時間でありました(^_^;)。

それから10年以上経った99年、偉そうに人前で弾くようになった僕は秋の大きなコンサートの練習に明け暮れて いました。が、当時はレッスンなどについていなかったのでいろいろな意味で不安でした。そんな時に厚木ジュニアフィルの定演に昔トレーナーを されてた荒川先生がソリストとして出演することになり、いい気分転換になるかなと僕もエキストラとして参加してきました。 (前の日記に書いた白井篤さんも同じような流れで後にステージに立っています)

しかし、そこで耳にした荒川先生の音色に大きな衝撃を受けました。今まで厚木のオケでは多くの一流の演奏家たちとの共演を通じてその演奏に 触れてきましたが、それと比べても荒川先生の音は特別でした。表面的でなく奥から響いてくるようななんともいえない音、心地よいヴィブラート、 世の中にはこんな音色を出せる人がいるんだと興奮しました。気づくと先生に無理やり頼み込んで生徒となっていました(^_^;)。

さて大分話が脱線しましたが(^_^;)、そんな荒川先生のコンサートを聴いてきました。曲目はファリャのスペイン舞曲、バッハの無伴奏パルティータ第2番、 モーツァルトのアダージョ、シューマンのヴァイオリンソナタ第1番、でした。

まずはファリャから。これは僕もつい先日弾いてきたばかりなので興味があったのですが、・・・いやはや僕とは全然違いました、あはは(当たり前)。 3拍子のリズム感というか、舞曲独特の躍動感のようなものが良く出ていて聴いていて楽しかったです。こういう技術的に簡単ではない曲というのは つい音符を追うことに精一杯になりがちなのですが、そうなってしまってはお客さんを楽しませることは出来ませんよね。いやいやいい勉強になりました。

さて次はバッハですが、演奏前に曲の解説などのお話がありました。「バッハというとお堅いイメージがありますが、このパルティータは5曲すべて踊りの曲なのです。」 という言葉どおり、荒川先生のバッハは様々な動きがあり、聴いていて全く退屈しないものでした。バッハの演奏というと、 ただ書いてある音符を刷毛で塗りつぶしてしまうような演奏が多いのですが、荒川先生の演奏はバロック奏法のようなボウイングでの音色の変化に富んでいて、 楽器を響かせる心地よいヴィブラート、自然でありながら時々ハッとさせられるアイデアに富んだ解釈、とても素晴らしいものでした。 そしてシャコンヌのフィナーレ近くではその壮大さにヴァイオリン一本で弾いていることを完全に忘れていました。 たった一本のヴァイオリンでこのような大きなドラマを作り上げてしまう演奏って、とても感動しますね。

休憩を挟んでモーツァルトのアダージョ。確かこの曲は大昔にレッスンで習ったことがあるのですが、その時はなんだかつまらなくて(当時ついてた先生も) さっさと終わりにしてしまった覚えがあります。しかし荒川先生の演奏を聴くと・・・いやぁ、いい曲ですねぇ(爆)。まさに美しいという言葉が ぴったりの演奏でした。僕もまた譜面を引っ張り出してみようかなという気になりました(^_^;)。

最後はシューマンのヴァイオリンソナタ第1番でした。この曲ではやわらかい音色が呼吸しているかのように波となって押し寄せてきます。 そして時折フォルテの部分では意志の強さを持った高音の輝きにも圧倒されました。でもなんといってもあの音色ですね。どうしてあんな音が 出るのでしょう。普通のヴァイオリニストとは根本的に何かが違うのではと思うような音の出し方です。ああいう音の出せる方というのは なかなか出会えないものなんですよね。

アンコールはパラディスのシチリアーノ、ブラームスのハンガリー舞曲第4番でした。もっとたくさん聴いていたかったですね。

会場の響きがあまり良くなかったのですが、それでも美しい音色を十分に楽しむことが出来ました。あの音色にあこがれてレッスンを 受け始めた僕ですが、やはり僕にはまだあの音色は遠いですね(^_^;)。でも先生の奏でるあの素晴らしい音色「シルバートーン」を 目指して僕もがんばっていきたいと思います。

ちなみに荒川先生のリサイタルは6月1日にも津田ホールで行われます。 ご興味のある方はこちらを是非ご覧下さい。 僕ももちろん聴きに行く予定です(^_^;)。

日記一覧に戻る

スポンサード リンク
更新情報

(14.09.28)
ライブラリの更新

(12.05.30)
ヴァイオリン教室案内の更新

(12.03.31)
ライブラリの更新


更新情報ページへ

スポンサード リンク