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日記帳

03/06/24   文京楽器「弦弾き比べフェア」イベント


6/21の土曜日は普段お世話になっている文京楽器さんでの「弦弾き比べフェア」の イベントに参加してきました。いや、参加じゃなくて出演(?)ですかね(^_^;)。同じクラスの楽器に様々な弦を張り、そこで演奏係の僕が お客さんの前で同じフレーズを楽器をとっかえひっかえ弾いてお客さんに聞き比べてもらう、という企画です。

今まで弦の違いで音がどう変わるかや弾き心地がどう違うかということは、わかっているようでわかっていないところがありました。 実際自分でも弦の銘柄を変えていろいろ試してはみましたが、ほとんどは寿命が来た弦を張り替える時に新しい弦を試しているわけで、 使いきった弦と新品の弦の比較になってしまうわけです。そういう意味では、一度に新品の弦を何種類も弾き比べるというのは滅多にない チャンスで、とても楽しみにして行きました。

イベント開始の1時間前にお店に到着。まずは打ち合わせです。弾く弦の順番や、どこで何の曲を弾くか、いろいろ司会のycさんと知恵を こらしながら決めていきました。「まずはオープニングでパルティータ3番のガヴォットとか?」「えー、まじすか?(いきなりで弾けるかな・・)」 などと打ち合わせをしているうちに、肝心の今回弾く楽器での指ならしが出来ぬままいきなり弾くことになったのでした・・・(汗)。

まずはオープニング。扉からのぞくと生徒さんやネットのお友達であるえんとりーさんなどの姿も(^_^;)。 つかつかと出ていきドミナントが張ってあるピグマリウスをさっと取り上げて弾く・・・はずだったのですが、 並んでるピグマリウスの前で「どれがドミナントだ???」としばしうろうろしてしまい、それでもなんとか見つけてガヴォットを 弾いて、イベントの始まり〜。

まずは弦の銘柄に関する説明があり、そのあとそれぞれの代表的な弦でブルッフの出だしのカデンツァ部分を弾きました。 トマスティーク社のドミナント、ピラストロ社のオリーブ、ダダリオ社のヘリコア、ロイヤルオーク社のロイヤルオークファイバーの4本です。 ドミナントは明るくパワーがあり発音がよく、オリーブは少し音が出しにくいけど音色の幅があり味わいのある音、 ヘリコアは非常に楽に音が出せて鳴らしやすいけれど音色の変化をつけにくい印象、ロイヤルオークファイバーは楽に音が出せつつも音色がきれい、 といった印象でした。

次は弦の材質別の比較。今度は速いパッセージとゆったりとしたメロディということで、シューベルトのみつばちとメンデルスゾーンの協奏曲の 1楽章第2主題を。まずはナイロン弦のドミナントとオブリガートのライバル対決。明るく素直な発音のドミナントに対し、オブリガートは落ち着いた 大人の音色という感じでした。次は古くからあるガット弦のオリーブと、その代替をねらったというナイロン弦のエヴァピラッツィとの比較。 普段ナイロンを弾いているせいかオリーブは反応が鈍く音が出しにくい感じがしましたが、音色は独特の味わいのある音でした。弾いた感じの ざらっとした感じがその「味わい」を生み出しているようです。エヴァピラッツィは全く違った印象で、とにかくパワーがあって良く鳴るし 弾きやすく感じました。音色も華やかですが、反面音の深みとか味わいはあまり感じられませんでした。エヴァピラッツィがオリーブの代替という 感じはあまりなく、全く別物の弦のように感じました(^_^;)。やわらかい音のガット代表オイドクサとナイロン代表ロイヤルオークファイバーの 比較では、先のオリーブとエヴァピラッツィの比較をそのまま全体的にやわらかくしたような印象でした。特にオイドクサはやわらかいというよりも オリーブ以上に味わいのある暖かみのある音が印象的でした。ただ、やはりガットとナイロンという特徴の差は大きく、やわらかい音色の弦だと 思っていたロイヤルオークファイバーも、オイドクサに比べるとずいぶんと発音の良い弾きやすい弦だなと感じました。

一通り弾き比べた後は、弦の銘柄当てクイズです。お客さんに目をつぶってもらって、僕が弾いた弦を聴き当てるというものです。 クイズの前にお客さんにもう一度聞きたい弦と聞きたい音域などをリクエストしてもらい、オイドクサでチャイコフスキーの協奏曲の 第2主題を弾いたりして、さてクイズ開始。どれにしようかなと悩んだ挙げ句オリーブとエヴァピラッツィを弾いたのですが、 音色だけで弦を当てるのは結構難しかったようで、2本とも当てた人はいませんでした。でも1本だけ当てた方はいらっしゃったので お店から記念品をプレゼントされていました(おめでとうございます!)。ちなみに弦を選ぶときに、足音でどの弦を選んだかバレないように 他の楽器の前をわざとうろうろしてたら、カウンターのところにいたお店の人にクスクスと笑われてしまったのは内緒です(^_^;)。

そして最後に一曲、バッハの無伴奏ソナタ1番よりアダージョを弾きました。「私ならこの曲にはこの弦を選びます」という具合に偉そうに 好きな弦を選んで弾くのですが(^_^;)、音色的に魅力があって表現力豊かなオリーブもいいなと思いつつ弾き慣れないガットはちょっと こわいぞということでオブリガートを選びました。演奏は慣れない楽器ということもあってちょっと苦戦しましたが何とか弾き終え、 イベントの終了となりました。

終わった後はお客さんの楽器や弓なども交えて弾き比べたりして、有意義な時間を過ごしました。特にお客さんの持っていたカーボン弓は 見るのも弾くのも初めてだったので興味深かったです。弾くことが出来たArcusのカーボン弓は一般的な弓より約10g軽く、弾いた感じも とても軽くてコントロールしやすかったです。飛ばしのコントロールもしやすかったですし、とにかく扱いやすい弓だな思いました。 弓の張り具合で弓のコシの強さが大きく変化するというのが特徴的で、弓のコシのあるなしで悩まなくて良さそうなのも良いですね。意外と カーボンも悪くないもんだなと思いました。弓が軽いためか、楽器から音色を引き出すとか楽器を響かせるというのは難しいと感じましたけど、 扱いやすい弓なのでコントロールを覚える練習用に向いてそうですし、コンディションが安定しているので予備の弓(セカンド弓)としても 良いかもしれませんね。

そのあとは生徒さん(といっても今は上手くなりすぎて僕は教えてないですけど・・)の弓選びを手伝って、ycさんと文京楽器の 社長さんとお食事して帰りました。社長さんの知識は本当に豊富で、普段聞けないような楽器のお話しをいろいろお聞きできて とても勉強になり、楽しかったです。最後に社長さんに楽器の能力を最大限に引き出すような調整をしていただき、 ただいま楽器は絶好調です(^_^;)。ありがとうございました。m(__)m

今回の弦の弾き比べフェア、楽しく参加させて頂きました。お客さんも一般の方や生徒さんに混じって、ネットで知り合った方 (えんとりーさん、a-sanさん、Kさん)などもお越し下さり、終わった後などいろいろお話しできて(さらにカーボン弓なども 弾かせていただいて)とても楽しかったです。

文京楽器さんにはこのような貴重な企画にお招きいただき、ありがとうございました。そして当日の司会を務めて下さったycさんにも お世話になりました。やはり気心の知れた友人とのコンビというのは心強いものがあります(^_^;)。またこのような企画が ありましたらお誘い下さいね。楽しかったです。

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