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日記帳

03/09/25   パールマンのリサイタル


先日(9/21)、サントリーホールにパールマンのリサイタルを聴きに行ってきました。パールマンのコンサートなんて なかなかチケットが取れないのですが、幸運にもいつも共演している萩生さんから余ったチケットを譲っていただきました(^_^;)。

パールマンといえば、豪快なヴィルトゥオーゾテクニックと独特の太い音色で、スケールの大きな音楽を 聴かせてくれる現役の世界屈指のヴァイオリニスト。その独特の歌いまわしと魅惑的なポルタメントは 風格すら感じさせます。

以前にもパールマンのコンサートには2回足を運んでいて、あの「パールマンサウンド」が 印象的でしたが、久しぶりにパールマンの音を聴く幸運に恵まれました。

曲目は、バッハのヴァイオリンとピアノのためのソナタ第6番、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第7番、 プーランクのヴァイオリンソナタ、そして最後はクライスラー、ハイフェッツ編曲などによる小品(曲目は舞台にて発表)、でした。

もうホントに「パールマンワールド」でした。ベートーヴェンの7番は、4年ほど前に今回のチケットを 譲ってくださった萩生さんと海老名のリサイタルで共演させて頂いた曲で、とても思い入れのある曲だったのですが、 それでも後半の小品に期待してしまうほどパールマンの弾くクライスラーなどの曲に期待していました。

まずはバッハ。普段のパールマンの印象とはちょっと違って、とても丁寧に歌い上げていました。 ベートーヴェンはパールマンの本領発揮です。特に自分がやったことのある曲なので、とても 興味深かったのですが、ピアノとヴァイオリンの一体感、間の取り方など、本当にハッとさせられる 素晴らしい演奏でした。特にフィナーレの迫力は素晴らしかったです。プーランクはベートーヴェン以上に パールマンらしさが出ていましたね。テンポの早さにはびっくりさせられましたけど(^_^;)。

バッハ、ベートーヴェン、プーランクと次第にパールマンが解放されていき、小品になるともうまさに 「パールマンの世界」でした。昔、ハイフェッツが弾くとどんな曲でもハイフェッツならではの歌い回しで 弾きあげる「ハイフェッツ節」などが有名でしたが、今回はどんな曲もあの明るくて甘いパールマンサウンドで、 魅惑的なポルタメント、独特の幅広いリズム感、スケールの大きさ、などの「パールマン節」を堪能できました。

曲は、にクライスラーの「シチリアーノとリゴードン」、グルックの「メロディ」、ショパンの「ノクターン」、 コダーイの「チキンソング」、イベールの「白い小さなロバ」、フォーレの「???(わからず・・)」、 モシュコフスキーの「ギターラ」、クライスラーの「中国の太鼓」で、アンコールも2曲くらい弾いてくれました。 ピアノの上に楽譜を何冊も積み上げて、ピアニストと「どれにしようか?」とその場で選んだ曲を弾いてくれるのですが、 いったん開いた譜面を、すぐに気が変わったのかまた他の曲にしたりとか、ステージ上のやりとりが聴衆の 笑いを誘っていました(^_^;)。

どの曲もパールマン節全開で、特にポルタメントの利かせ方なんか本当に最高でしたね。 それと、パールマンの弾き方は非常にリラックスしていて、楽器の存在を感じさせないんですよね。 よく冗談で「パールマンは3/4サイズ(子供用)の楽器を使っている」なんていいますが(^_^;)、パールマンの体格から 楽器が小さく見えるだけでなく、楽器を本当に思いのままに操る姿は楽器を小さく見せますね。 でもあの楽器は、あのメニューイン氏が使っていたストラディバリ「Soil」なんですよね。時価6億とも8億とも値段がつかないとも 言われている名器ですね・・。

パールマンは歳を取るにしたがって、どんどん味わいが出てきているように思います。特に今回は「パールマン節」 がより一層強調されていて、世界にただ一つしかない「パールマンの音」に磨きがかかっているように思いました。 中には音程や技術的な正確さは昔の方が良かった、なんて言う人がいるかもしれませんが、昔の「完璧な」 パールマンよりも今の人間味のあるパールマンの方が僕はずっと好きです。

でもホント素晴らしかったです。おそらくパールマンは20〜21世紀の両方で活躍している ヴァイオリニストの中で、もっとも偉大な演奏家になっていくのではないかと思います。ホントに 「自分の音」を持った方ですよね。それと、もともとはパールマンは大曲の多くを演奏しレコーディング してきていますが、今回のようなコンサートを聴くと、「コンチェルトやソナタも素晴らしいけど、 本当にヴァイオリンが魅力的な音色を奏でるのは実はこのような小品なんだよ。これからはもっと 小品に目を向けて欲しいな。小品を採り上げる演奏家がもっと増えて欲しいな。」というパールマンの メッセージが伝わってくるようでした。

本当は小さいホールで聴いてみたいですよね。しかも目の前で(^_^;)。でも熱狂的なファンの多い パールマンのコンサートですから、ただでさえ取れないチケットがそれこそ競争率数十倍とかに なってしまうのでしょうね。うーん。。てか、パールマン日本に移住してくれないかな(爆)。

ちなみに今日の日記、掲示板にも一部書いてなかったかって? いやいやその通りでございます(^_^;)。 一部、BBSに書いたものを引用いたしましたm(__)m。

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