11月7〜9日、東京の科学技術館で開催された弦楽器フェアに行ってきました。最初は8,9の両日行こうと
思っていたのですが、ちょうど実家のリフォーム準備なども重なったので、最終の9日に出かけてきました。
弦楽器フェアは国内外のヴァイオリンを中心とした弦楽器が展示されるイベントで、展示されるだけでなく
自由に試奏出来るという、楽器好きにとってはたまらない年に一度のお祭り(?)です。今まで一度も
行ったことなかったのですが、今年は自分の楽器が出品されたこともあってとても楽しみにしていました。
お昼過ぎに会場に着くと、なんと入り口のところでネットで知り合った方々にばったり。いやー、びっくりしました。
やはり音楽の、特にヴァイオリンの世界は狭いですねぇ。もちろんみなさんヴァイオリンを弾かれる方ですが、
やはり皆考えることは同じだったのですね(^_^;)。
着いてすぐに下のフロアで出品楽器を用いた梅津美葉さんによるミニコンサートがあったので、聴きに行きました。
会場があまり音響が良くなく、また座った席が大分後ろの方だったこともあって、音色の良さが伝わりにくい
ということがありましたけど、でも良い楽器はその中でも「あ、これは違う」と思わせるものがありました。
梅津さんは表現も見た目も色っぽい演奏をしていましたね(^_^;)。
さて展示会場にもどり、楽器の試奏を開始。最初のうちはどれを弾いても「かなりいい出来」の楽器に感じました。
考えてみれば、どの製作者も自慢の作品を持ってきているのでしょうから、ある意味でそれは当然かもしれません。
でもそれを差し引いても出来の良い楽器が多いなと感じました。
まず弾いていて気になった楽器は、園田さんの楽器です(会長さんですね)。弾きやすくてバランスの良い
優等生的な楽器でした。前評判通りでしたね(^_^;)。
とても個性的だったのが、豊島さんのデルジェスコピー。見た目も音もオールドの雰囲気が出ていて、
特に音の出方のオールドっぽさには驚きましたね。
著書「海峡を渡るバイオリン」で有名な陳昌絃さんの楽器は、パワーと鳴り方と弾きやすさに脱帽でした。
陳さんはセットアップにも相当こだわってらっしゃる方のようで、あの弾き心地は素晴らしいものでした。
自分の感性に合った楽器で、今回の僕のNo.1でした(^_^;)。
海外作品では、ヤスノ・イタリアさんのところに置いてあったMorassi(Gio Battaか、Giovanni Batistaかわからず。
4台並んでいた一番右のイエローっぽい楽器)は音の張りとクリアさが素晴らしいものでした。あまり明るい音の楽器は
好きでないのですが、好みと違ってもこれならずっと弾いていたいと思わせる楽器でした。
そして、自分の楽器(^_^;)。ビオリーノ/アルシェさんのところのRebirth「ロッカモデル」として展示されていました。
なんだかああいう場に自分の楽器が展示されていると自分のじゃない気がしてしまいますね。弦は余った弦を
張っといたので、Eがコレルリアリアンスヴィヴァーチェ(新製品)、Aがドミナント、DGがオブリガート
という雑多な状態・・(^_^;)。それでもこの楽器が弾かれた土曜のミニコンサートでの評判は良かったようで、
コンサートの時の音が気に入ってブースに足を運んで下さったお客さんがたくさんいたそうです。なんか嬉しいですね(^_^;)。
一応自分の楽器も弾き比べ。やっぱり弾きやすくてしっくりくる、という感覚でした。でもまだセットアップの余地も
あるかなと思いました(^_^;)。同じくRebirthの「ストラドモデル」も弾いてみましたが、こちらもなかなか良かったです。
オールド独特の枯れた音になっていて、また意外と弾きやすかったです。
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