今日のネタは、普段楽器を使っていて気づいたことを書きたいと思います。あまり大した内容では
ないかもしれません(^_^;)。
<アジャスタが固い!>
E線のアジャスタ、使っているうちにだんだん回すのが固くなってしまうことがあります。手が痛く
しまうこともしばしば。こんな時、結構そのまま我慢して使ってしまう人がほとんどですよね(僕も結構・・)。
あまりに固くなってきたので、試しにミシン油をアジャスタに注してみることにしました。油を注すといっても
アジャスタにそのまま注すとテールピースに染み出す可能性大ですので、アジャスタの調整ネジをゆるめて外し、
そのネジに注してみました。幾分はスムーズになったもののいまいち・・(-_-:)。
その後に僕の楽器が弦楽器フェアに出品されたのですが、戻ってきたらアジャスタがスムーズになっていました。
どうやらグリスを塗って下さったようです。よくよく考えてみれば、揮発性の高いオイル類よりもグリスのような
ものの方が長期間効果が持続しそうですね。特に、ラジコンなどに使われる良質の模型用グリス
(田宮模型のモリブデングリスなど)は効果が高そうです。効果がありすぎたりして・・(^_^;)。近いうちに
模型用グリスを試してみようかと思います。
<弦がすぐほつれてダメになる!>
せっかく張った弦が、駒やナット(指板の先端)の部分からほつれてくることってよくあります。
新品の弦を張ってすぐになる場合もありますけど、これは本当にむなしいですよね・・。
しばらく前に対処法を知ったのですが、まだ知らない人がいるかもしれないので一応書いておきます。
方法はごく簡単、駒やナットの弦の溝に4Bや5Bなどの濃い鉛筆を軽くこすりつけて、黒鉛の粉で弦のすべりを
よくするというものです。最初にこの方法を知った時は、こんなことをしていいのだろうかと半信半疑でしたが、
最近では弦メーカーのホームページでもこの方法を推奨していますし、良心的な楽器店や職人さんは
何も言わなくてもやって下さることが多いです。弦が傷まないだけでなく、弦を張り替えた直後などの
駒のひずみ(僕は必ず駒を前後させて取るようにしてますが)も出にくいというメリットもありますね。
ちなみに、駒やナットの溝の加工が悪い場合は黒鉛を塗ってもダメですので、効果がない場合は楽器店に
持ち込んで溝の調整をしてもらうことをことをおすすめします(^_^;)。
<ペグが固い!>
今の季節は乾燥していてそれほどでもありませんが、梅雨の季節になるとペグが固くて回すとギシギシする
ことが多いです。これの対処法は多くの方が知っているかと思いますが、ペグ・コンポジションという
ペグの滑りを良くするものがありますので、それを弦の交換の時にでもペグのペグ穴との接点に円周状に
塗るのが効果的です。ペグが汚れている場合は一度ペグを綺麗に拭いてから塗ると良いかもしれません。
ツゲのペグなどは特にやわらかいので、滑りを良くしておかないと傷みが早いとのことですのでご注意を!
<ケースのファスナーが固い!>
多くのケースにはファスナーが付いていますが、使っているうちに結構固くなってきたりします。
これもアジャスタと同じく我慢して使ってしまうことが多いのですが・・。
いろいろ調べた結果、ファスナーにはオイルやグリス類よりもろうそくのロウ(パラフィン)を塗るのが良いらしい
という情報を得ましたので、早速試すことにしました。スーパーに売っていたクリスマス用の小さな
ろうそくを買ってきて、ファスナーの表面、裏面をろうそくでなぞるようにして軽く塗り込んでみました。
そしてファスナーを何度か動かしたら、なんとこの固かったファスナーが実にスムーズになりました!
これはかなりびっくり。固いファスナーにはろうそく、おすすめです(^_^;)。
これらは知っている人にとっては単なる常識だったりどうってことないことなのですが、知らない人も
結構いるのではないかと思って小ネタとして書いてみました。自分の生徒さんの楽器はいつもチェックして
いて、こういうのを「勝手に」やってあげたりしています(^_^;)。ちなみに、ケースの
ファスナーネタは昨日試したばかりで僕としてはかなりマイブームになってますので、次のレッスンには
ろうそくを持って行こうかともくろんでいます。生徒の皆さん、びっくりしないでくださいね(^_^;)。
ということで、ささいなネタでありますが、またこういうのがあったら時々書いていこうと思います(^_^;)。