普通の日記コーナー |
★05/07/01 ポータブルメモリープレーヤー SONY NW-407<懐かしきウォークマン時代>このサイトをご覧になっている方というのはもちろん音楽がお好きな方が多いと思うのですが、外で(電車など)音楽を聴きたいと思った時 どんなアイテムをお使いになってますか? 最近は本当にいろいろな種類がありますよね。ポータブルCDプレーヤー、MD、 ハードディスク内蔵プレーヤー、メモリープレーヤー等・・。 僕が中学〜高校生の時はソニーのウォークマンに代表されるカセットテープ型のヘッドホンステレオの全盛期でした。 各社デザインや機能を争っていましたが、全体的にあまり音質が良くなく、音質向上機能もドンシャリといわれる低音と高音を 増幅して派手な音にするのが多く、かえって音質を落としているモノがほとんどでした。モーターやベルトがヘタって まともに再生出来なくなるのも早かったです。最初はソニーを使い、音が好みだったアイワに切り替え、最後は ソニーのウォークマンプロという、音質にこだわったモデルがちょっと良かったので、それを気に入って使ってました (本体というより付属のイヤホンの音が良かった)。 それがポータブルCDに変わり、大学のころはポータブルDATを持ち歩き(ものすごく重かったけどさすがに音は良かった)、 重さに耐えかねてMDを使い、MDに録音するのが面倒になって再度CDになり・・・・最近はもっぱらパナソニックのポータブルCDを 使っていました。ずいぶん前に一度メモリー型のプレーヤーを買ったことがあるのですが、音質&使い勝手が悪く、すぐにCDに戻って しまいました(^_^;) <SONY ネットワークウォークマンNW-407>
パッケージを開けると、本体、イヤホン、USBケーブル、CD-ROM、説明書などが同梱されています。 USBケーブルはデータ転送用と充電を兼ねていて、データを転送しようとパソコンのUSBポート本体をケーブルでつなぐだけで 充電も自動的に行われるようです。3分つなげば3時間再生、フル充電で50時間再生できるとは驚きです。 さて付属のCD-ROMをパソコンにインストールしてみました。するとパソコン上の音楽ファイルを自動的に 検索してライブラリが作り始めました。しばらくほうっておいたらライブラリが出来上がっていたのですが、その出来に ビックリしました。パソコン上の様々な場所、様々なフォーマットの音楽ファイルがきれいにアーティスト別、CD別に分類 されていて、しかも日本語(漢字)からもスペルを類推してABC順に分類されているのです。これは便利です。 さすがにFirst nameとLast nameまでは判別してくれないようですが、見やすくうまくまとめられています。 この状態でケーブルを本体とパソコンにつなぐと充電開始&転送準備OKになります。早速いくつかアルバムを選んで 転送開始。ちなみにパソコン上のフォーマットはばらばら(MP3、WMA、WAVEなど)なのですが、自動的に判別して NW-407で再生できる形式(MP3とATRAC3)に変換して転送してくれるようです。 いろいろ変換したり転送したりしていじっている間に本体の充電も完了したので、ケーブルを抜いて早速試聴してみました。 むむむ???なんか音が高い・・。まるで昔のソニーのウォークマン(701だったかな・・テープスピードが若干速くて音が 高かった)のようです。サイトウキネンを聴いていてもまるで昔のベルリンフィルのように聞こえる・・・。どの演奏を 聴いても音が上ずって演奏者が興奮して弾いているように聞こえます。昔の速度の不安定だったカセットテープならまだしも、 デジタルデータでこんなことって??? ネット上でいろいろ検索したところ、このピッチが上がる現象(440Hzが442〜443Hzくらいになる)というのは仕様のようです。 ほとんどの人は「2〜3Hzなんて気にならない」だそうですが、さすがに長いこと音楽をやっている人間にとっては「気になる」 どころか「ものすごく気になる」です。たぶん昔のベルリンフィルがピッチが上がったように、ピッチを上げることで 「ソニーはなんか音が華やか」と思わせたかったのかもしれません。でも演奏でやるならともかくオーディオは忠実に再現する ことを第一にすべきと思うのですが・・・。これはどう考えても迷惑な「仕様」です(*_*)。 まぁ、昔の録音などはピッチも様々ですし、今更どうにもならないのでそういうもんだと思って聴くことにしましょう(笑)。 ちなみに本体の使い勝手はとてもいいですね。上の写真の右端がすこしくびれていますが、その部分は2段階に引っ張ることが出来、 さらにひねることが出来るようになっています。1段階引っ張った状態ではつまみをひねると曲単位での選曲、2段階引っ張った状態 ではアルバム単位での選曲、引っ張らない状態(押し込んだ状態)ではボタンのロックモードとなります。これは結構便利です。 その他ボタン類も少ない操作で目的の項目までたどり着くので使いやすく出来ています。 さて、SonicStage標準設定のままファイルを転送するとATRAC3plus64kというフォーマットに変換されてますが、これははっきりいってダメですね。 少なくともヴァイオリンのような弦楽器では音がざらつくし、高音なんてかすれてるようで全然きれいな音が出ません。 ATRAC3とはソニー独自の圧縮音楽形式で、特に新しいATRAC3plusは「64kでもMP3の128kと同等」なんて書かれていて期待したのですが、同じ64kならWMAの方が まだ良いかもしれません。最もクラシック以外の音源でどうなるかはわかりませんけどね(^_^;)。 ちなみにATRAC選択できる変換モードは、 ですが、いろいろ試した印象では、 という感じでした。普段はATRAC3の132k、気に入ったCDはATRAC3plusの256kで使おうかなと思います。 なお、プレーヤーの音のバランス的にやや低域が強すぎるので、プリセットで「BASS:-1、TREBLE:0」にしたらバランスよくなりました。 <イヤホン> 音質について付け加えると、当然ながらこの手のプレーヤーに付属しているイヤホンはあまり良いものでないので、 すぐにお気に入りのSONY NC10に替えました。ホントこういったポータブルのプレーヤーはイヤホン替えるだけで 全く音が変わりますね。NC10は過去の日記でも 紹介したイヤホンですが、耳栓効果とノイズ除去だけでなく音質も気に入っています。現在は製造中止になって 後継のNC11というモデルが出ていますが、こちらはコンパクトさを追求したためか音質はかなり悪くなってしまって いるそうで残念です。今のNC10が壊れてしまったら同じものはもう買えないのでどうしようかと思いますが、 下記のイヤホンなどがかなり良さそうなのでその時はどちらかを試してみたいと思います(ER-6iはかなり高いけど・・)。 Etymotic Research ER-6i SHURE E2C ちなみに電車の中など騒音の大きなところでクラシックのような音楽を聴くのには先のNC10やER-6i、E2cのような耳栓タイプの イヤホンが良いですが、少々高価なのがネックですね。5000円以下で入手出来るSONYやパナソニックの耳栓タイプも試しましたが、 耳栓の効果以前に音質が・・・。いい音で聴こうと思ったらそれなりの投資をせざるを得ないようです。でもNC10とかホントにびっくり するくらい騒音をシャットアウトしていい音を聴かせてくれるんですけどね。ちなみに耳栓タイプでなければ安くてもバランスのいい音 のイヤホンがありますね。 SENNHEISER MX500 ↑などは2000円くらいですが音のバランスが良くておすすめです。でも周りの騒音がもろに聞こえてしまうので、 ピアニシモからフォルテッシモまでダイナミックレンジの広いクラシックを電車で聴くのはやや厳しいのが残念です。 1万円近い高級な耳かけタイプヘッドホンとかも見かけますが、どう考えても音は無駄に外に散ってしまうし周りの騒音は拾うしで、 電車でクラシックはとても良い音では聴けないでしょうね。 そういえばiPodなども付属のイヤホンが安物なのでイヤホンにちょっと投資していい音で聴く、というのが流行っている ようですね。アメリカのブッシュ大統領もiPodとER-6iの組み合わせがお気に入りだとか(^_^;)。 ということでポータブルプレーヤーはイヤホンに投資。当然耳栓タイプ。これおすすめです(^_^;)。 <06/01/12追記> 今は新型の「A607」というモデルが出ています。「E407」に比べ、デザインも良くなって機能も増えて(FMチューナー搭載)価格もほぼ同じです。 今となっては「A607」の方がおすすめです(^^ゞ。 SONY [NW-A607/S] |