ステレオとモノラルと擬似ステレオ
2002年1月18日 / 日記帳
CDの音など、録音された音にはステレオ形式とモノラル形式という二つのタイプがあります。モノラルとは
マイク一つで音を拾い、スピーカーなりヘッドホンからは左右同じ音が聞こえるというものです。
1955年以前の録音はすべてこの方式で、音に立体感がなく平面的なイメージです。
これに対しステレオは2本のマイク(もしくは2本のマイクを束ねて一本にしたステレオマイク) で音を拾い、録音されたそれぞれの音が左、右のスピーカーなりヘッドホンから 聞こえてくるというものです。
人間の耳は左右で微妙に異なった音を聞いていて(正面で楽器の演奏を していても左右の壁の反射などで微妙な差が必ず表れる)、それによって 音の方向や音の広がりなどを感じることが出来ます。ステレオ形式とは左右の耳の代わりに2本のマイクでそれぞれの 耳に聞こえる音を録音し、再びそれをスピーカーやヘッドホンで再現するというものです。最近の 録音はほとんどこのステレオ形式で、テレビやFMラジオなどもステレオが多いです。DVDや映画館などは さらに進んだサラウンドといわれる技術でより臨場感を実現させています。
と、能書きを書いていても面白くありませんので、試しに聴いてみましょう(なんだかサウンド講座に なってきている気が・・)。表中のリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」で ハードディスクに落としてから再生してみてください。ヘッドホンで聴くと違いがより一層よく わかります。(エストレリータ:01/10/13こーひー亭にて。)
明らかに音の豊かさや広がりが違いますよね。ということでよほどのことがない限りステレオ形式で 録音するのが普通です。当然僕も先日(1/13)のコンサートでは ステレオマイクで録音していました。
さてここからが本題です。家に帰って録音を編集し始めたらなんと最後のタイース、アンコールの2曲 の音がおかしい! 左のチャンネルにしか音が入っていなくて、右からはほとんど音が聞こえないのに加えて 妙な突発的なノイズが。いつも演奏後の録音を編集してCD化して共演者に配っているんですけど、 とてもこのままでは・・。左チャンネルの音はちゃんと録れていたので、試しに左の音を右チャンネルに 上書きコピーしてモノラルにしてはみたけど、上の音を聞いてもおわかりのとおりかなり貧弱。
途方にくれている時にふと思い出したのが「擬似ステレオ」という言葉。たしかモノラル形式を ステレオっぽい音に変換する技だったはず。ということで早速ネットで調べたところいくつかの方法が あり、そのうち波形編集ソフトでも出来そうなのもありました。
まずは位相反転。左右に同じ音を入れたモノラル状態から、左右どちらかのチャンネルだけ波形を上下 反転するのです。よくスピーカーの配線ミスで起こる逆位相の状態です。こんなんで本当にステレオっぽく なるのか不安を抱きつつも編集。確かに広がりはでるけどなんか変。それにこの方法はスピーカーだと 音が打ち消しあってバランスがおかしくなるので却下。
次に試したのが同じくモノラル状態から左右どちらかのチャンネルだけほんの少しタイミングを遅らせる という方法です。位相をずらすのでフェイズシフトなどと呼びます。こちらも半信半疑ながら Wave Studio(SoundBlaster Audigyの付属ソフト)で試してみました。どれぐらいずらしたら良いか わからないので、まずは1ms(0.001秒)だけずらし。こんなんで変わるのかと思いきや、立体感が確かに 出てきました。その後3ms、5ms、10msと増やしていくとどんどん立体感と広がりが出てきます。ただ 音質は若干劣化していくようで、300ms(0.3秒)もずらすと左右の音ズレが音が右から左にエコーしてしまって はちゃめちゃになります(^_^;)。(ロンディーノ:02/01/13こーひー亭にて。)
いろいろ試した結果、5msくらいが一番ステレオ感と音質の劣化のバランスが取れているように感じました。この辺は ソースによって異なるかもしれません。これら擬似ステレオはもちろん本当のステレオとは 違いますが、「左のみ+右からノイズ」や「モノラル」よりははるかに聞ける音になりました。試して みるもんですね。
ということで今回の録音は最後の3曲のみ擬似ステレオでCD化して共演者に渡すことにしました。はたして 擬似ステレオの部分が気にならずに聞いてもらえるかどうか、楽しみです。
これに対しステレオは2本のマイク(もしくは2本のマイクを束ねて一本にしたステレオマイク) で音を拾い、録音されたそれぞれの音が左、右のスピーカーなりヘッドホンから 聞こえてくるというものです。
人間の耳は左右で微妙に異なった音を聞いていて(正面で楽器の演奏を していても左右の壁の反射などで微妙な差が必ず表れる)、それによって 音の方向や音の広がりなどを感じることが出来ます。ステレオ形式とは左右の耳の代わりに2本のマイクでそれぞれの 耳に聞こえる音を録音し、再びそれをスピーカーやヘッドホンで再現するというものです。最近の 録音はほとんどこのステレオ形式で、テレビやFMラジオなどもステレオが多いです。DVDや映画館などは さらに進んだサラウンドといわれる技術でより臨場感を実現させています。
と、能書きを書いていても面白くありませんので、試しに聴いてみましょう(なんだかサウンド講座に なってきている気が・・)。表中のリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」で ハードディスクに落としてから再生してみてください。ヘッドホンで聴くと違いがより一層よく わかります。(エストレリータ:01/10/13こーひー亭にて。)
| 録音形式 | file size(kb) | comment |
|---|---|---|
| モノラル | 110 | 平坦な音 |
| ステレオ | 175 | 豊かな広がりがある音 |
明らかに音の豊かさや広がりが違いますよね。ということでよほどのことがない限りステレオ形式で 録音するのが普通です。当然僕も先日(1/13)のコンサートでは ステレオマイクで録音していました。
さてここからが本題です。家に帰って録音を編集し始めたらなんと最後のタイース、アンコールの2曲 の音がおかしい! 左のチャンネルにしか音が入っていなくて、右からはほとんど音が聞こえないのに加えて 妙な突発的なノイズが。いつも演奏後の録音を編集してCD化して共演者に配っているんですけど、 とてもこのままでは・・。左チャンネルの音はちゃんと録れていたので、試しに左の音を右チャンネルに 上書きコピーしてモノラルにしてはみたけど、上の音を聞いてもおわかりのとおりかなり貧弱。
途方にくれている時にふと思い出したのが「擬似ステレオ」という言葉。たしかモノラル形式を ステレオっぽい音に変換する技だったはず。ということで早速ネットで調べたところいくつかの方法が あり、そのうち波形編集ソフトでも出来そうなのもありました。
まずは位相反転。左右に同じ音を入れたモノラル状態から、左右どちらかのチャンネルだけ波形を上下 反転するのです。よくスピーカーの配線ミスで起こる逆位相の状態です。こんなんで本当にステレオっぽく なるのか不安を抱きつつも編集。確かに広がりはでるけどなんか変。それにこの方法はスピーカーだと 音が打ち消しあってバランスがおかしくなるので却下。
次に試したのが同じくモノラル状態から左右どちらかのチャンネルだけほんの少しタイミングを遅らせる という方法です。位相をずらすのでフェイズシフトなどと呼びます。こちらも半信半疑ながら Wave Studio(SoundBlaster Audigyの付属ソフト)で試してみました。どれぐらいずらしたら良いか わからないので、まずは1ms(0.001秒)だけずらし。こんなんで変わるのかと思いきや、立体感が確かに 出てきました。その後3ms、5ms、10msと増やしていくとどんどん立体感と広がりが出てきます。ただ 音質は若干劣化していくようで、300ms(0.3秒)もずらすと左右の音ズレが音が右から左にエコーしてしまって はちゃめちゃになります(^_^;)。(ロンディーノ:02/01/13こーひー亭にて。)
| エフェクト | file size(kb) | comment |
|---|---|---|
| モノラル | 203 | 平坦な音 |
| 位相反転 | 212 | なんだか不自然。 |
| 1msシフト | 203 | 広がりは弱いが、音質の劣化も少ない。 |
| 5msシフト | 205 | 広がりが増すが、わずかに音質の劣化も増える。 |
| 10msシフト | 205 | 広がりはかなり出る。劣化も目立ってくる。 |
| 300msシフト | 206 | 古いカセットのように音がエコー。やりすぎ。 |
いろいろ試した結果、5msくらいが一番ステレオ感と音質の劣化のバランスが取れているように感じました。この辺は ソースによって異なるかもしれません。これら擬似ステレオはもちろん本当のステレオとは 違いますが、「左のみ+右からノイズ」や「モノラル」よりははるかに聞ける音になりました。試して みるもんですね。
ということで今回の録音は最後の3曲のみ擬似ステレオでCD化して共演者に渡すことにしました。はたして 擬似ステレオの部分が気にならずに聞いてもらえるかどうか、楽しみです。