三浦半島の作曲家たち
2003年5月5日(月・祝) / 旧東伏見宮別邸(葉山町)
三浦半島に縁の深い作曲家たちの親しみやすい作品を集めた、室内楽および歌曲によるコンサートです。わずか数十平方キロのエリアから優れた作曲家を次々に輩出したこの地域の素晴らしさ、そして同じ日本人の手になる作品を聴く喜びを、若手・中堅演奏家によるフレッシュな演奏でお届けしました。
- 日時:2003年5月5日(月・祝)14:00開演
- 会場:旧東伏見宮別邸(葉山町堀内1968)
- 入場料:前売り¥1,200(お茶代含む)
- 出演:太田朋子(ソプラノ)・藤田将也(ヴァイオリン)・新美夕紀子・鈴木麻弥・萩生哲郎(ピアノ)
プログラム
[前半 約40分]
- (1) 矢代秋雄「セレナード」(1949)(vn+pf)
- (2) 矢野義明 作品(pf)
- (3) 加羽沢美濃「砂の風」「飛べない鳥」(2002)(pf)
- (4) 團伊玖磨「ジャン・コクトーに依る8つの詩」(堀口大學 訳詞、sop+pf)
- (5) 矢野義明「ぞうさん変奏曲」(1972)
― 休憩(15分)―
[後半 約40分]
- (6) 矢代秋雄「古典組曲」(1951, 1956改訂)(pf連弾)
- (7) 矢野義明「トロピカル・ファンタジー」〜ダンス(pf)
- (8) 團伊玖磨「ヴァイオリンとピアノのためのファンタジア第1番」(1972)(vn+pf)
- (9) 團伊玖磨 童謡集(sop+pf)
取り上げた4人の作曲家
ピアニスト、作曲家として多くのオリジナル作品をCDで発表する傍ら、TVドラマの音楽や「新・題名のない音楽会」の司会で活躍中の加羽沢美濃(1972〜)、珠玉のピアノ曲を数多く発表する作曲家・ピアニストとして知られ、また湘南地区で音楽の道を志す学生の多くがその門を叩く教育者としても活躍している矢野義明(1937〜)、日本の現代音楽界で重要な存在でありながら40代半ばで急逝した矢代秋雄(1929〜1976)、そして童謡からオペラまであらゆる分野に多彩な作品を数多く残した、日本の作曲界を代表する存在團伊玖磨(1924〜2001)の4名の作品を取り上げました。
加羽沢さんは葉山在住、矢野氏は逗子在住、矢代氏は晩年の16年間を逗子で過ごされ(その前は大磯)、團氏は葉山および横須賀に長年暮らされました。いわゆる「現代音楽」的な作品はなく、誰が聴いても楽しめる作品を中心に集めています。
出演者プロフィール
太田 朋子(ソプラノ)
東京生まれ。武蔵野音楽大学およびパリ・エコールノルマル音楽院を卒業。同校卒業後十年余りを本拠にヨーロッパ各地で演奏活動を展開する。ことにジャン・コクトーのテクストによるプーランク作曲のオペラ「人間の声」の演唱はフランス国内の新聞紙上で絶賛された。帰国後もフランス歌曲を中心に活動。「人間の声」を含むプーランク作品によるCDは、雑誌「音楽の友」「ステレオ」等で好評を得た。二期会オペラ研修所等でフランス声楽曲の指導にもあたっている。
藤田 将也(ヴァイオリン)
4歳よりヴァイオリンの個人指導を受け始める。15歳からは独学および公開レッスン等を経て現在は荒川以津美氏に師事。97年、99年りべるて響会定期公演や各種コンサートに出演。現在はソロ活動を中心に、後進の指導にもあたっている。りべるて響会会員。
新美 夕紀子(ピアノ)
洗足学園大学に特待生として入学。卒業後、同専攻科およびピアノ演奏研究所に在学中、海外派遣留学生として七年間フランスに留学。その間パリ・エコールノルマル音楽院を修了し、フランス・オーストリアなどで演奏活動を行う。かながわ音楽コンクール総合一位のほか、埼玉ピアノコンクール、日本クラシックコンクール、ボルドーピアノコンクール、ソフィア国際音楽コンクールなど国内外のコンクールで多数の受賞歴を持つ。
鈴木 麻弥(ピアノ)
ピアノを疋田範子、中島和彦、クラウス・シルデの各氏に師事。幼少より椙山知子氏の音楽・感性教育を受ける。全日本演奏家協会「第3回フランス音楽コンクール」入選。ソリスト、伴奏者として演奏活動を行うとともに後進の指導にあたる。
萩生 哲郎(ピアノ)
東京生まれ。6歳よりピアノを始める。作曲を水野修孝氏、ピアノを上田亜津子氏に師事。慶應義塾大学卒業。学生時代より東京、神奈川を中心に、各種リサイタルやスクールコンサート等にソリスト、伴奏者として出演する。今回のコンサートの企画立案を担当。逗子市在住。
