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演奏日記2003

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03/12/27

レストラン栗の里 生演奏


今年最後のレストラン栗の里生演奏です。

目新しい曲は少ないのですが、新曲としてドヴォルザークのスラヴ舞曲No.1、映画音楽の「魅惑のワルツ」 などを加え、またドッペル(バッハ 二つのヴァイオリンのための協奏曲)は1,2楽章を演奏しました。 本当は全楽章やりたかったのですが、準備の関係で1,2楽章のみとなりました(^_^;)。

演奏では予定外の曲を弾いたりしたのも大変だったのですが、最大の難関はバッハの無伴奏でした。今回は ソナタ1番のFugaとSicillianaを弾いたのですが、FugaでE線がひっくり返りまくるという症状がでてしまいました。 テンポの遅いSicillianaはゆっくり移弦すること、弓の速度を落とすことでなんとかなったのですが、Fugaは どうしようもなく、楽器と格闘する羽目になりました。。

バッハの後の休憩時間に(カルテットが演奏中)E線をピラストロNo.1に張り替え、その後は問題なく演奏を することが出来ました。H氏とのドッペルも楽しく弾くことが出来ました。New楽器を手にしたH氏の音は 前よりもずっと力強く、深みのある音色でした(^_^;)。

今回はプログラムの演奏時間が予想より長くなってしまい、最後は何曲かカットすることになってしまいましたが、 最後まで熱心に聞いて下さるお客さんのためにも出来るだけたくさん演奏しました(^_^;)。クライスラーの曲や 踊る人形などは、弾いていてもとても楽しくなってきますね(^_^;)。

さて、来年の演奏予定ですが、大きなコンサートは7月に海老名市文化会館120サロン、および中華料理店の皇華蘭で 一日2公演を行います。曲目はまだ決まっていませんが、ブラームスかフランクのソナタやイザイ無伴奏(2番か3番) などを入れる予定です。

    今日の弦
     
    E線: Corelli Vivace Alliance (medium)(1週間使用)
    →: Pirastro No.1 (mittel)(後半から使用)
    A線: Evah Pirazzi(Mittel)(1週間使用)
    D線: Evah Pirazzi(Mittel)(1週間使用)
    G線: Evah Pirazzi(Mittel)(1週間使用)
    本番前にドミナントからエヴァピラッツィに張り替えました。 音がクリアになった反面、音の豊かさは少し失われたように感じました。楽器によってはエヴァピラッツィの方が、音のクリアさ、 上質さ、表現力で圧倒的にアドバンテージがあるようですが、自分の楽器ではあえて高価なエヴァピラッツィを張っただけの メリットはあまり感じませんでしたね。なお、コンサートの翌日に魂柱および駒を微調整したら、それまでの固さ(音、弾き心地)が取れて 楽器の響きが良くなり、ついでにGDをオブリガートのSterkにしたら実に魅力的な音になりました。E線は上にも書いたとおり 前日まで問題なかったヴィヴァーチェアリアンス(新製品。国内未発売?)がひっくり返りまくって苦しみました。 やはり今の楽器にはNo.1が一番安心して使えそうです。近いうちに海外で発売されたばかりのKaplanの「ひっくり返らないE線」と いうのを試してみる予定です。

    演奏曲(順不同)
     
    ベートーヴェンメヌエット
    ドヴォルザークスラヴ舞曲第1番ト短調(クライスラー編)
      〃    ユーモレスク
    シモネッティマドリガル
    フォーレ夢のあとに
    マスネ/td>タイスの瞑想曲
    ポルディーニ踊る人形(クライスラー編)
    ゴセックガヴォット
    シューマントロイメライ
     
    バッハ無伴奏ソナタ第1番より「Fuga」「Siciliana」 *
     
     
    バッハ2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043より 第1,2楽章 ***
     
    モーツァルト弦楽四重奏曲第17番変ロ長調 1楽章 ****
    ヨハン・シュトラウス2世南国のバラ ****
    バッハ管弦楽組曲第3番より「アリア」 ****
     



    以上、Vn:藤田 将也  Pf:藤野 陽子
        *Vn Solo:藤田 将也
       **Pf Solo:藤野 陽子
      ***Vn1:藤田 将也 Vn2:樋口 晴彦 Pf:藤野 陽子
     ****Vn1:樋口 晴彦 Vn2:藤野 陽子 Va:蒔田 結希子 Vc:篠田 直子

03/12/14

本厚木ミロード クリスマス・ミニコンサート


今回は、小田急線本厚木駅のミロード4F時計台広場にてミロード主催のクリスマス・ミニコンサートに 出演してきました。本厚木ミロードは子供の時からよく訪れていた駅ビルで、そのような場所で 演奏するというのはなんとも不思議な気分でした。

会場は、ショッピングモールの中のちょっと開けたフロアで、そこに用意された特設会場(?)に電子ピアノを 運び込んで、ヴァイオリンと電子ピアノという初めての組み合わせで演奏しました。

30分のステージx2回だったので、クライスラーの小品などに、きよしこの夜、ヴィヴァルディ「冬」の2楽章、 星に願いを、などを演奏しました。ピアノの藤野さんのアイデアで、せっかく電子ピアノなのだからと、きよしこの夜、 アヴェマリア、ではMIDI(シンセサイザー)を加えた演奏も採り入れてみました。

今回はなぜか手冷えが激しくて、手が言うことを聞かないこともありましたが (特に右手。ロスマリンでの飛ばしがうまく飛ばなかったり、ピアニシモで弓が震えたり・・)、 手が温まってからは調子が戻ってきて楽しく弾けました(^_^;)。

楽器の調子はとても良く(前日に楽器店で弾いた時はそうは思わなかったのですが・・)、響き、音色、弾きやすさが 実に絶妙にバランスしていて、弾いていて気持ちが良かったです。

風邪をひいていて決して良い体調でなかったのですが(ひどい手冷えもそのせい??)、ステージの 後半ではとても気持ちよく弾けて、またお客さんに楽しんで頂けたようでした。後半のステージの時、 始まる前から高校生の子が椅子に座って演奏を待っているのを見て嬉しくなりました。ヴァイオリンの演奏を そういう若い人にも興味を持ってもらえるというのは、とても心強いものですね。 その他にもいろいろな方に聴きに来て頂き、ありがとうございました。

最後に、ミロードという昔から親しみのある場所で演奏させて下さった本厚木ミロード、演奏をご紹介して 下さった小田急エージェンシー、それと電子ピアノを運搬して下さった楽器店の方々に感謝致します。

次回は栗の里での生演奏です。バッハのドッペルコンチェルト全楽章などを行う予定です。お楽しみに!

    今日の弦
     
    E線: Pirastro No.1 (Mittel)(5日使用)
    A線: Dominant(Mittel)(2日使用)
    D線: Dominant(Mittel)(2日使用)
    G線: Dominant(Mittel)(2日使用)
    楽器を陳先生のところで調整して頂いて からは、響きやバランスが大きく改善しただけでなく以前ほど弦のコンディション(使用期間)に影響されなくなりました。 今回のドミナントはとても響きと落ち着きのバランスが取れていて、レスポンスもとても良かったです。今度はエヴァピラッツィを 試してみようかなと思っています(^_^;)。E線は裏返りにくいNo.1を使いましたが、やや音が硬質な感じでした。このセッティング になってからはまだ普通のスチールを試していないので、今度試してみようかと思います。

    演奏曲
     
    エルガー愛のあいさつ
    クライスラー愛の喜び
      〃   愛の悲しみ
      〃   美しきロスマリン
    バッハ=グノーアヴェ・マリア
    グルーバーきよしこの夜
    佐藤允彦ショー口インディゴ
    ハーライン星に願いを
    マスネタイスの瞑想曲
     



    以上、Vn:藤田 将也  EPf:藤野 陽子

03/10/11

レストラン栗の里 生演奏


今年3回目のレストラン栗の里生演奏です。

久々のヴィヴァルディに加えて、今回初めてヘンデルのソナタをプログラムに加えてみました。 ヘンデルのソナタは大昔(中学?)に弾いたきりで、まともに弾いたことがありませんでしたので、 今回は1番を採り上げました。次回は4番かな(^_^;)。

新しい楽器ではここ栗の里は初めてでした。前の楽器に比べるとやはり音の質が全然 違いますね。前のは線が細い感じがしたのが、今度のは暖かみのある太い音色、という感じでしょうか。 手応えのある音が出てくるので、弾いていて楽しかったです。

演奏ですが、ピアノの楽譜をのぞき込みながら弾いた曲もあったりで(譜面が探しても見つからなかった・・) ちょっと大変でしたが(^_^;)、久々に弾いた曲も結構あったので楽しかったです。ヘンデルはああいう雰囲気に 合う曲なので、これからも採り入れてみたいと思いました。

カルテットでは、レッスンを受けてきたというモーツァルトが良かったですね。最初はヴィヴァルディの秋を カルテット+Vnソロでという計画もあったのですが、譜面が手に入らずに断念しました。いろいろな組み合わせを 考えるのも楽しそうです。次はH氏とのドッペル全楽章を計画したいところです(^_^;)。

さて、しばらく今後の演奏予定がありません(年末に栗の里はありますけど、コンサートは・・)。 でも年内に何かやりたいと思っているので、決まりましたらまたコンサート予定&掲示板でお知らせ したいと思います。イザイ早く弾きたいなぁ。。

    今日の弦
     
    E線: Helicore (medium)(1週間使用)
    A線: Dominant(Sterk)(2ヶ月使用)
    D線: Dominant(Sterk)(2ヶ月使用)
    G線: Dominant(Sterk)(2ヶ月使用)
    ドミナントは新品〜3日くらいしか良い状態が 続かなかったので、試しに使い古しのドミナントSterkを張ってみました。普通ならドミナントSterkなんて強すぎて 使いにくいはずですが、使い古しだけあってなぜかちょうど良かったです。音の出方も音色も芯がある上にちょっと落ち着いた 感じで、結局そのまま本番で使ってしまいました(^_^;)。とはいえ2ヶ月も使った弦でバランスが良いというのもあるはずがなく、 繊細な音が非常に出しにくいのでやはり何かが間違っているのでしょう(^_^;)。魂柱を調整してまた弦を選び直す必要が ありそうです。E線はやや強めだけどわりと弾きやすいヘリコアのスチールを使いました。思ったより使いやすかったです。

    演奏曲(順不同)
     
    モーツァルトメヌエット
    ヘンデルラルゴ
    ヘンデルヴァイオリンソナタ第1番イ長調(全楽章)
    ヴィヴァルディ四季より「秋」
    バッハ=ウィルヘルミG線上のアリア
    フォーレ夢のあとに
    ラフカヴァティーナ
    ポルディーニ踊る人形(クライスラー編)
    ゴセックガヴォット
    シューマントロイメライ
     
    バッハ無伴奏ソナタ第1番より「Adagio」 *
     
    ドビュッシー月の光 **
     
    モーツァルトディベルティメント第1番ニ長調(全楽章) ***
    ベートーヴェンメヌエット ***
     



    以上、Vn:藤田 将也  Pf:藤野 陽子
       *Vn Solo:藤田 将也
      **Pf Solo:藤野 陽子
     ***Vn1:樋口 晴彦 Vn2:藤野 陽子 Va:蒔田 結希子 Vc:篠田 直子

03/09/15

日本シベリウス協会 アイノラの集い


今日は、去年に引き続いて日本シベリウス協会の会員コンサートに、シベリウス協会会員であるピアノの 萩生さんの誘いで出演してきました。

前回の演奏日記(6/14)の時点ではまだ何を弾くか決めていなかったのですが、その後グリーグのソナタと シベリウスのコンチェルトの譜面を入手しました。譜面はグリーグの方が易しいのですが、弾いてみると 曲の魅力はやはりシベリウスでした。この時点ですでに7月になっていたので、あわてて練習を始めたのでした(^_^;)。

演奏会場は、去年と同じく調布駅東口前の飯野病院にある、マルシャリンホールでした。病院の中に このような綺麗なホールがあるなんて、いいですね。大きな病気で入院することになったら、 こういう病院に入院したいです(^_^;)。

さて、今回も最後のトリをつとめることになってしまいました。一人だけ大きな曲なのでそういうことになるかなとは 覚悟していましたが・・・。やはり、シベリウス協会のコンサートで、有名なシベリウスの協奏曲を弾くというのは とても勇気いりますね。今回もかなりのプレッシャーでした。練習期間が短かったために暗譜が不安で、本当は譜面を置いて 弾く予定でした。でも、コンチェルトだし、シベリウス協会でシベリウス弾くわけだし、と思い、リハの時に暗譜で 弾くことに決めました(^_^;)。

他の方の演奏が終わり、さて自分の出番。演奏前、司会の飯野さんが演奏の二人を紹介するときに、「デュオ」というべきところを 「カップル」と言ってしまい、会場が笑いに包まれました。おかげで、緊張が少し解けました(^_^;)。

演奏ですが、緊張が解けたとはいってもやはりかなり緊張していました。でもその割には要所要所で自分のペースに 戻すことが出来たので、全体的には落ち着いて弾けたようです。カデンツァが終わるとかなり気楽に なったので(暗譜が心配だった・・)、少し楽しむ余裕も生まれ、フィナーレは勢いで最後までいってしまいました(^_^;)。

今回は新しい楽器になってからソロで弾く最初のコンサートだったのですが、この楽器はとても発音が良く、 弾いていて気持ちが良かったです。特にG、D線は独特の感覚があり、弓の毛が弦をつかんでいる感触が右手の指に ダイレクトに伝わってくる感じでした。そして独特の魅力的な音色を持っていて、響きがとても気持ちがよかったです。 子音と母音のバランスもとても好みでした。ますますこの楽器に惚れ込んでしまいそうです(^_^;)。

演奏後は、去年と同じく懇親会。いろいろな方と飲んでお話ししてとても楽しかったです。とても楽しい一日でした。

このアイノラの集いにお誘いしてくれた萩生さん、このような演奏の場を提供して下さった日本シベリウス協会の方々、 そして聴きに来て下さった方々、本当にありがとうございました。この場がなかったらおそらくシベリウスの協奏曲を 弾く機会などなかったでしょう。重ねて感謝いたします。しばらく本番の予定がありませんが(来月に栗の里はあります)、 たっぷり充電してより一層の向上につとめてまいりたいと思います。

    今日の弦
     
    E線: Pirastro No.1 (mittel)(4日使用)
    A線: Dominant(mittel)(2日使用)
    D線: Dominant(mittel)(2日使用)
    G線: Dominant(mittel)(2日使用)
    新しい楽器にどんな弦が合うか、 いろいろ試してみました。最初に張ってあったドミナントは良かったのですが、次のオブリガートは音色はいいけど 張りがなくていまいち、エヴァピラッツィのSterkはパワーはあるけど楽器の音色の良さが消されてしまう、インフェルドの レッド&ブルーはドミナントよりちょっと固い感じ、ということで、ドミナントに決まりでした。今回のシベリウスは G線のハイポジを多用するので、何年も前のオリーブG線を試しに張ってみましたが、ハイポジの音はなかなかでした。 でも反応と音の張りに欠けたので、もし次に試すときはオリーブのリジッドあたりいってみようかと思います。 E線はほとんどのE線が非常にひっくり返りやすく、今回E線の開放弦を含む和音が多かったのでひっくり返りにくい ピラストロのNo.1を張りました。音はちょっと控えめで線が細いのですが、表現しやすい弦でした。その他にも オイドクサアルミ、No.1それぞれのSterkを試しましたが、Sterkはひっくり返ってどうもだめでしたね。 ひっくり返りやすいので選択肢は少なさそうですが、音色&音量でまだまだこだわる必要がありそうです。

    演奏曲
     
    シベリウスヴァイオリン協奏曲ニ短調 第1楽章
     



    Vn:藤田 将也  Pf:萩生 哲郎

03/06/14

レストラン栗の里 生演奏


今年2回目のレストラン栗の里生演奏です。

今回の演奏曲目は、カルテットは新曲としてモーツァルトのディベルティメント第3番を、 私自身は・・・ほとんど前回のままです。最近自分のための練習が多いので新曲をほとんど 仕入れてませんでした。まずいですよね、これは(^_^;)

ただ、同じ曲といっても前回と同じ演奏をするわけにはいきません。演奏とは常に新鮮さがなければ いけませんし、曲の表現や解釈、音色の出し方などは毎回新しい挑戦です。

さて肝心の演奏ですが、とにかく暑い!! もう汗はすごいし、手はべたべたになるしでかなりきつかったです。 最後の方に弾いたスケタラの後半はもはや指が動きませんでした(^_^;)。でもその中で、自分なりに いろいろ考えては弾いてみました。特に音色の作り方で悪い癖が最近気になっていたので、それについては つねに意識して取り組みました。毎回少しずつでも成長するのが大切ですから。。

カルテットでは、1stの友人のレベルアップに驚きました。最近市民オケに入ったとかで楽器にさわる時間が 増えたみたいで、かつてのような演奏を取り戻しつつあるようです。元々彼は、音大生並み(以上?)に弾いていた人 ですからねぇ。これからも是非是非がんばってほしいです。

さて私の次の演奏ですが、今のところ近い日程の個人的なコンサートの予定はありません(汗)。ただ、9月15日には シベリウス協会主催のコンサートに出演する予定ですし(シベリウスV協1楽章かグリーグの3番のソナタ1楽章を弾く予定)、 せっかくイザイとかも練習しているので近いうちにコンサートをしたいと思っています。フランクのソナタもやりたい ですしね(^_^;)。

    今日の弦
     
    E線: Westminstert 0.275(3日使用)
    A線: Infeld(Blue)(3日使用)
    D線: Zyex(medium)(1週間使用)
    G線: Zyex(medium)(1週間使用)
    前にZyexのHeavyを使ったとき、 さすがに強すぎるけどなかなか良い弦だなと思ったので、今回はZyexのMediumを試してみました。Mediumでも かなりパワーのある弦なのですが、意外と音色は落ち着いた感じです。扱いやすいですが、音色の派手さと音量は DominantのSterkの方が上かなと思いました。ちなみにZyexを普通の人が使うならLightがオススメだそうです (海外の某サイトには、ZyexのLightが他の弦のMediumくらいに相当、と書いてありました)。A線のInfeldは DominantのSterkよりも軽い感じですが、倍音が豊かなのでE線の鳴りが良くなりました。扱いやすい弦ですね。

    演奏曲(順不同)
     
    モーツァルトメヌエット
    ラフマニノフヴォカリーズ
    チャイコフスキーアンダンテ・カンタービレ
    グルックメロディ
    ショパンノクターン変ホ長調 Op.9-2
    ショパンノクターン嬰ハ短調「遺作」
    ヴィニアフスキスケルツォ・タランテラ
    シモネッティマドリガル
    ドヴォルザークユーモレスク
    マスネータイスの瞑想曲
     
    バッハ無伴奏ソナタ第1番より「Adagio」「Fuga」 *
    バッハ無伴奏ソナタ第3番より「Allegro assai」 *
     
    プッチーニ私のお父さん **
     
    モーツァルトディベルティメント第3番へ長調 ***
    エルガー愛の挨拶 ***
     



    以上、Vn:藤田 将也  Pf:藤野 陽子
       *Vn Solo:藤田 将也
      **Pf Solo:藤野 陽子
     ***Vn1:樋口 晴彦 Vn2:藤野 陽子 Va:蒔田 結希子 Vc:篠田 直子
03/05/05

第1回 三浦半島の作曲家たち


今日はゴールデンウィークをはさんで開催されている葉山芸術祭の中の 「三浦半島の作曲家たち」というコンサートに出演してきました。葉山芸術祭は毎年神奈川県の葉山市にて 行われていて、こうしたコンサートや展示会などいろいろな催しが行われています。今回、私と良く共演してくださる萩生さんが、 自分の生まれ育った葉山で、土地にゆかりのある作曲家たちによるコンサートを自らの手で開きたい、と奮起され、自ら芸術祭に企画を持ち込んで 実現したコンサートです。

会場は、旧東伏見宮別邸という元皇族のお住まい。かなり古い木造の建物なのですが、とても立派で独特の風格がありました。 とても品位のある洋館で、私のいた2F控え室はイエスキリストの像や、映画で良く見かけるような上にスライドする窓がありました。 あの上にスライドする窓って上に持ち上げてもどうやって固定するんだろうなどと興味があって、ためしに動かしてみたりして 遊んでしまいました(^_^;)。ちなみにこの窓、持ち上げて恐る恐る手を離しても不思議と落ちないのです。窓の両脇に紐がついていて、 それが上の方の滑車をつたって壁の中に消えていたので、おそらく紐の先は窓の下(横?)の壁の中に取り付けられたおもりにつながっていて、 そのおもりを窓の重さとつり合わせているのでしょう。なんて知ってる人からしたらどうということはないですが、私にはちょっとした 発見でした(^_^;)。

演奏の場所はとてもよく響く部屋で、お客さんがいないリハーサルのときはちょっと響きすぎるかなと思うくらいでした。 これは本番が楽しみです。

さて本番スタート。私は今回は2曲のみの演奏なのですが、そのうちの1曲がトップバッターでした。ほぼ満席の お客さんを目の前にしてまずは矢代秋雄さんの「セレナーデ」。3分くらいのきれいな小品で、少し堅くなりながらも (最初はどうも・・)会場の響きが良いのでとても気分良く弾けました。

自分が弾き終えると、後半の終わりの方まで出番がないので脇の控え室で皆さんの演奏をずっと聴いていました。 萩生さんは運営でいそがしくて練習時間を割くのにとても苦労されたとのことですが、それでもピアノソロは立派でした。 新美さんはTVでもおなじみの加羽沢さんの曲を弾かれたのですが、新美さんのピアノは優雅で美しく、幻想的でした。 太田さんのソプラノは親しみやすい歌を親しみやすい歌声で歌ってらしたので、とても聴いていて心地よかったです。 特に最後の方は小さいころ自分でも良く歌ったような曲「ぞうさん」「おつかいありさん」など、思わず一緒に口ずさんで しまいました。鈴木さんのピアノソロはその「ぞうさん」の変奏曲からだったのですが、出だしのかわいらしい「ぞうさん」の メロディが華麗に発展していくさまはとても楽しかったです。華麗かつ聴いていて楽しい、そんな演奏でした。 萩生さんとの連弾も楽しく聴くことができました。

さて終わりの方で再度自分の出番が来ました。團伊玖磨さんの「ヴァイオリンとピアノのためのファンタジア第1番」という 大変スケールの大きな曲です。私自身、現代曲というものは今まで弾いたことがなかったので(どちらかというと古典〜ロマン好き)、 音楽的に消化しきれるか不安でしたが、本番の演奏が一番自分としては音楽的に充実できたように思います。この曲は 現代曲っぽい部分とロマンティックな部分とエネルギッシュな部分が入り混じったとても素晴らしい曲で、細かいところはいろいろ ありましたが(^_^;)、でも自分なりになんとかまとめて弾けたかなと思います。弾いていて楽しかったですね。

振り返ると、ここ最近ずっといろいろな自分の技術改善に取り組んでいたのですが、それが少しずつ効果を出し始めているのを 実感しています。自分にしかわからないような細かいところ(体のバランスや意識の問題など)だったりするのですが、 それでも本番で感じる手ごたえがありました。もちろんいきなりハイフェッツになれるわけではありませんが(いきなりでなくても無理・・)、 この歳でも自分なりに自分の悪い癖や問題を解決して進歩していけるというのは自信につながりますね。まだまだ全然思うようには 弾けないですし、課題も山積みですけどね(^_^;)。少しずつ、少しずつでも進歩していきたいと思います。

さて今回はこのような楽しい場所を与えてくださった萩生さん、本当にありがとうございました。 そしてこの企画を運営から演奏まですべてこなして、こんな立派なコンサートにまで作り上げたその熱意には頭が下がる想いです。 本当にお疲れ様でした。また次回も楽しみにしていますよ!

    今日の弦
     
    E線: Westminster 0.275(3日使用)
    A線: Dominant(Sterk)(5日使用)
    D線: Dominant(Sterk)(5日使用)
    G線: Dominant(Sterk)(5日使用)
    今回は現代曲ということでメリハリとパワーの ある弦を選びました。普通のDominantかInfeldだとEvahPirazziの方がパワーもあって表現力も豊かと思ったので、Dominantの Sterkを試してみることにしました。するととてもパワーがあり、かつZyexのHeavyのように極端に弾きにくくなることも なかったので楽器との相性もよかったみたいです。私の楽器はパワーがないのですが、強い弦との相性が良いのが幸いです。 ただ今のお気に入りはG,DはEvahPirazziかDominantのSterk、A線はDominantのSterkに決まり、E線は今のところWestminster0.275ですね。

    演奏曲(今回私は2曲だけです)
     
    (1)矢代秋雄「セレナーデ」(1949)
    (2)矢野義明組曲「海の四季」作品101(1994)より第4曲”待春”
    (3)加羽沢美濃「砂の風」、「飛べない鳥」(2002)
    (4)團伊玖磨「紫陽花」、「ひぐらし」
    (5)團伊玖磨「ジャン・コクトーに依る8つの詩」
    (6)矢野義明「ぞうさん変奏曲」(1972)
     
    〜 休憩 〜
     
    (7)矢代秋雄「ピアノ連弾のための古典組曲」(1951,1956改訂)
    (8)矢野義明組曲「トロピカル・ファンタジー」(1983)より第2曲”ダンス”
    (9)團伊玖磨「ヴァイオリンとピアノのためのファンタジア第1番」(1973)
    (10)團伊玖磨「舟歌」、「花の街」
    (11)團伊玖磨「ぞうさん」,「おつかいありさん」,「お星さま」,「やぎさんゆうびん」,「子守唄」



    以上、(4)(5)(10)(11)Sop:大田 朋子
    (1)(9)Vn:藤田 将也
    (3)(4)(5)(10)(11)Pf:新美 夕紀子
    (6)(7)(8)Pf:鈴木 麻弥
    (1)(2)(7)(9)Pf:萩生 哲郎
03/03/01

第21回 りべるてサロンコンサート


海老名市文化会館120サロンでのコンサートはほぼ1年ぶりになります。今回はピアノに 先月の恵比寿でも共演した鈴木麻弥さん、そして友情出演ということでヴァイオリンの菅野若菜さんを お迎えしてコンサートを行いました。

今回はりべるて響会主催とはいえ運営のほとんどを自分たちで行ったのでいろいろと大変でしたが、 なんとか準備も出来て当日を迎えることが出来ました。雨にもかかわらず多くのお客さんに聴きに 来ていただき、とても嬉しかったです。

まずはグラズノフ。前回緊張しすぎで上手くいかなかったのでなるべく自由に弾くように 心がけて弾きました。やはり最初はどうしても堅くなってしまいますが、前回よりは(少しは) リラックスできたようでした。そして次のドヴォルザークの2曲。どちらも練習期間が短かった ために不安があり、またスラヴ舞曲は技術的にも難しいということもあって再び堅くなってしまったのでした(^_^;)。

さて気を取り直してブラームスのハンガリー舞曲。独特のリズムとエネルギーに満ちていて とても好きな曲です。こういう曲は弾いているとノッてくるので再び自分の世界に戻ることが出来ました。 そしてそのままファリャのスペイン舞曲へ。この曲は毎回本番で弾くたびに難しいなと 思う曲なのですが、勢いで弾ききりました(^_^;)。

次は鈴木さんのピアノソロでしたが、すぐ次に出番があったのでじっくり聴いている余裕はありませんでした。 舞台袖で少し聴きましたが、鈴木さんの奏でるピアノ版(リスト作曲)のラ・カンパネラは原曲のヴァイオリン版よりも ずっと華やかで、客席で聴けるお客さんがうらやましかったです。(^_^;)

そして前半の最後はヴァイオリンのデュオです(^_^;)。このバッハのドッペルコンチェルトは 2台のヴァイオリンでメロディを互いに受け渡しながら奏でていく曲なのですが、合わせ自体が あまり出来なかったもののお互い相手がどう弾くかということがわかっているので、安心しリラックスして とても楽しく弾くことが出来ました(^_^;)。

休憩をはさんで後半の部へ。まずはピアノソロから。花のワルツは原曲がチャイコフスキーの組曲「くるみ割り人形」 の終曲で、オーケストラで耳慣れている曲をピアノらしい編曲で展開してゆくスケールの大きな曲でした。

さて再びヴァイオリンです。まずはクライスラーの小品2曲。どちらもシンコペーションも軽やかに楽しく 弾く曲で、お客さんと共に楽しめたらと思いながら弾きました。この辺は、少し前にBSで見たマキシム・ヴェンゲーロフが お客さんと共に楽しみながら弾いている姿が実に新鮮で、自分も少しでもそう弾けたらとイメージして臨みました(^_^;)。

今度はガラっとイメージを変えてバッハの無伴奏ソナタ1番よりアダージョ。120サロンはほとんど残響がなく、 こういう場所でゆっくりとした無伴奏の曲を演奏するのはとても難しく、前回弾いたソナタ3番のアレグロアッサイの ような曲の方が良かったかもしれませんね。

無伴奏のあとはシューベルトのアヴェマリア。昔からアヴェマリアがとても好きだったのですが、ウィルヘルミ編曲のこの曲は ピアノ伴奏が大変難しく、またヴァイオリンソロも後半の重音が非常に難しい(難しいところを美しく弾くのが実に難しい・・) なのでなかなか挑戦する機会がなかったのですが、今回(2/1もですが)ようやく採り上げることが出来ました。

そして最後はヴィターリのシャコンヌ。この曲はチー・ユン1994年来日の時の演奏を久しぶりにビデオで見て、また シェリングのCDでも聴いて強烈なインスピレーションを受け、今回採り上げることにしました。このシャコンヌは 前奏が終わってヴァイオリンが登場すると、間奏などの休みなしに常にヴァイオリンが中心となって曲を 組み立てていくので、演奏者としてもとても弾き応えがあります。決して派手な曲ではありませんが多くのドラマがあり、 一貫してフィナーレに向かっていくヴィターリのシャコンヌ、本当に名曲ですね。

シャコンヌの前奏が始まってからはいかに音楽的に弾くかということを心がけました。すると弾いているときに 「なんと素晴らしい曲なんだろう」という感情がこみ上げてきました。あとは自分がその瞬間に感じたものを 音にしていくだけでした。もちろん細かなミスなどもありましたが、音楽的に弾くという意味では最後のフィナーレまで 充実して弾けたように思います。

アンコールにはシューベルトのみつばちとタイスの瞑想曲を弾きました。これは私自身もかなり楽しみながら 弾きましたけど、お客さんにも楽しんでいただけたことを祈ります(^_^;)。

今回のコンサートは私にとっていろいろな意味のあるコンサートでした。やってみたいことや試してみたいことが たくさんあり、コンサートを通じて多くのものを得ることが出来ました。また、120サロンのような響きがなくごまかしの 一切きかない会場で弾くことも、また大きな勉強になりました。

また、当日のセッティングや会場のスタッフとしてりべるての清水さんをはじめとする多くの方にお手伝い頂き 本当にありがとうございました。前日までの準備はなるべく演奏者自身で行うようにしたのですが、当日は全然 余裕もなく本当に助かりました。多くの方の協力のおかげでこのようなコンサートが行えるのだ、ということを 改めて実感しました。本当に感謝いたします。

ピアノの鈴木さんには、大変なプログラムを引き受けて演奏してくださったことにとても感謝しています。 とても弾きやすかったです。また準備の段階でもいろいろ手伝っていただき、いろいろなアイデアを 頂けて本当に助かりました。ありがとうございました。

そして最後に若菜さん。遠いところから本当にお疲れ様でした。僕もあまり余裕がなくて お迎えにも行くことが出来なかったりで、重い荷物を持ってこちらまで来るのは本当に大変だったと思います。 本番前もいろいろ忙しくて大変だったと思いますが、本当にデュオが出来てよかったです。楽しかったですね(^_^;)。

    今日の弦
     
    E線: Westminster 0.275(1日使用)
    A線: Infeld(Red)(1日使用)
    D線: Evah Pirazzi(Sterk)(2日使用)
    G線: Evah Pirazzi(Sterk)(2日使用)
    今回もはじめはZyexでいこうと思ったのですが、弦が強すぎて ハイポジの重音で音がひっくり返ることがあまりに多かったので使い慣れたEvah PirazziのSterkに替えました。それで最初は良いかと 思ったのですがA線のハイポジがやはりひっくり返りやすく(楽器の調整不足かもしれませんが)、Infeldの赤を急遽前日の夜に 張り替えました。E線はパワーのあるWestminsterの0.275です。全体としてはバランスが取れたように思います。ただ、 Eudoxaを張った若菜さんの楽器にも音量で負けていたので、やはり音量はもう少しほしいなと思いましたけど・・・(^_^;)。

    演奏曲
     
    グラズノフ瞑想曲
    ドヴォルザークわが母の教え給いし歌(クライスラー編)
    ドヴォルザークスラヴ舞曲第2番 Op.46(クライスラー編)
    ブラームスハンガリー舞曲第17番(クライスラー編)
    ファリャスペイン舞曲
     
    リストため息(3つの演奏会用練習曲 S144の3) **
    リストラ・カンパネラ(パガニーニによる大練習曲 S141の3) **
     
    バッハ2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043より 第1楽章 ***
     
    〜 休憩 〜
     
    グレインジャーチャイコフスキーの花のワルツによるパラフレーズ **
     
    クライスラーロンディーノ
    クライスラーシンコペーション
     
    バッハ無伴奏ソナタ第1番より「Adagio」 *
     
    シューベルトアヴェマリア
    ヴィターリシャコンヌ
     
    〜 アンコール 〜
     
    シューベルトみつばち
    マスネータイスの瞑想曲



    以上、Vn:藤田 将也  Pf:鈴木 麻弥
       *Vn Solo:藤田 将也
      **Pf Solo:鈴木 麻弥
     ***Vn1:藤田 将也  Vn2:菅野 若菜  Pf:鈴木 麻弥

03/02/22

レストラン栗の里 生演奏


2003年最初のレストラン栗の里生演奏です。今回ももうすっかり定番となってきた感のある ヴァイオリン、ピアノ、カルテットという組み合わせでしたが、ヴァイオリン2重奏も新たに加えて みました。

今回の演奏曲目は、カルテットは新曲としてメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲などを加えましたが、 私自身はサロンコンサートが翌週に控えているので今までのレパートリーの中から選んで 弾いてきました。

こういうBGM的な演奏では自己表現というよりは、来てくださっているお客さんをいかに楽しませるか だと思うので、自分の楽しんでお客さんにも楽しんでいただけるような演奏を心がけました。 栗の里は音が良く響くのでピアニッシモなどの繊細な表現がしやすく、弾いていて楽しいですね。

カルテットは私も聴いたことがないメンデルスゾーンの曲を採り上げていました。迫力があり、 変化に富んでいて聴いていて楽しい曲ですね。あれを練習するのはかなり大変だったと思います。

先月の恵比寿では緊張とプレッシャーで思うように弾けなかったので、今回はリラックスすることと 楽しく弾くことだけを心がけました。思ったよりも楽しく弾けたように思います。 これをステップに翌週の海老名でのサロンコンサートに臨みたいと思います(って実は海老名の後に 書いてるんですけど・・笑)。

    今日の弦
     
    E線: Gold Brokat 0.27(3日使用)
    A線: Zyex(Heavy)(5日使用)
    D線: Zyex(Heavy)(5日使用)
    G線: Zyex(heavy)(5日使用)
    今回はZyexというナイロン弦を試してみました。 Zyexはかなり強い弦らしいというウワサを聞き、さらにその中のHeavyを張ってみたのですが、いやーこれはホントに強い弦です。 楽器のパワー不足を解消するために張ったのですが、Evah Pirazziなんて問題にならないくらい強い弦ですね。 もしかしたらHeavyだったからかもしれませんが、このZyexという弦は史上最強(笑)という称号を 与えたくなります。音色も思ったよりも良かったです。ただ、あまりにコントロール性が悪いので、響かない 会場だと発音のミスなどが顕著に出てしまいます。でも栗の里は良く響くのでこのまま弾いてきました。

    演奏曲(順不同)
     
    グルックメロディ
    ショパンノクターン嬰ハ短調「遺作」
    シモネッティマドリガル
    モンティチャルダーシュ
    ベートーヴェンロマンスヘ長調 Op.50
    ゴダードジョスランの子守歌
    サンサーンス白鳥
    ドヴォルザークユーモレスク
    マスネータイスの瞑想曲
     
    バッハ無伴奏ソナタ第1番より「Adagio」「Presto」 *
     
    ピアノソロピアノソロ(後日掲載) **
     
    バッハ2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043より第1楽章 ***
     
    メンデルスゾーン弦楽四重奏曲3番ニ長調より第1楽章 ****
    モーツァルトアイネクライネ・ナハトムジーク第2楽章 ****
     



    以上、Vn:藤田 将也  Pf:藤野 陽子
        *Vn Solo:藤田 将也
       **Pf Solo:藤野 陽子
      ***Vn1:藤田 将也 Vn2:樋口 晴彦 Pf:藤野 陽子
     ****Vn1:樋口 晴彦 Vn2:藤野 陽子 Va:蒔田 結希子 Vc:篠田 直子

03/02/01

恵比寿麦酒記念館 ミニコンサート


2003年最初のコンサートは東京の恵比寿にある、サッポロビールの恵比寿麦酒記念館で弾いてきました。 いつも地元でばかり弾いているので、東京で弾くというのはめったにない機会でした。

今回はヴァイオリンの他にも連弾の演奏や、ピアノの鈴木さんの生徒さんなども出演して 楽しいコンサートにしたいなと思って臨みました。

会場は麦酒記念館というきれいな建物で、ロビーから入ってすぐの階段をずっと下っていくと すり鉢状になった底の部分に演奏スペースと客席があり、そこにスタインウェイが置いてある、 といった感じです。

まずはピアノの連弾から。バーンスタインは動きがありとても楽しい曲でした。動きがある演奏って 惹きつけるものがありますよね。コンサートをやること知らなかったお客さんが、ピアノの演奏が 始まったとたんにパッと遠くからピアノに見入ってしまって、そのあと「惹きつけられたように」 階段を下りてきました(^_^;)。

そして自分の出番です。まずはグラズノフ。前奏聴いて最初のG線の音を出した瞬間、自分の音と思えない ような音が聴こえてきました。リハーサルをしていないせいか、1週間練習用ミュートで引き続けて はずして1度も弾かずに本番になったせいか、会場の独特の響きのせいか、よくわかりませんが 動揺して頭が真っ白になってしまいました(^_^;)。そのまま頭真っ白のまま前半終了・・・。 緊張するといつも手が硬くなり弓のコントロールを失ってギシギシ音になるので なんとか音が硬くならないようにということに集中するだけで精一杯でした。しかし喉が異様に 乾いていて何か飲みたいなどと、余計なことは考えていたりしたのでした(^_^;)。

そのあとは鈴木さんの生徒さん橋本悠歩君が2曲、きらきら星変奏曲とトルコ行進曲を演奏しました。 まだ中学生だそうですが、とても立派な演奏でした。

そして再び連弾。スラブ舞曲は来月にヴァイオリンでも弾く予定なのですが、ピアノでの演奏もいいですね。 思わず聴き入ってしまいました。そしてアンダーソンのそりすべり。悠歩君の弟さん竹蔵君がピアノに合わせて 鈴をならす姿はかわいかったですね(^_^;)。

連弾の後はまたまたヴァイオリン。あの何ともいえない違和感に恐れながらも再びステージへ。 体と心は相変わらずですが、シューベルトのみつばちを終えたころから頭だけは音楽に集中できるように なって来ました。アヴェマリア〜シャコンヌと音程や音色など技術的な部分は立ち直れなかったの ですが、特にシャコンヌを弾いたときは気持ちだけは曲に入っていけました。自分の中で集中している 部分とコントロールが出来ていない部分とが同居している非常に不思議な状態でしたけど、 なんとかアンコールのタイースまで弾ききることが出来ました。そしてタイースを弾き終えた後は ようやく落ち着いてきて、「さぁ今からは本調子!」という状態になったのでした。・・・もちろん 今日はもう弾く曲ありませんでしたが・・・(^_^;)。

最後にもう一曲、最初に演奏したバーンスタインのピアノ連弾を鈴木さんと地引さんで弾いて 終幕となりました。とてもリラックスして楽しそうに弾いていました。思わず私も楽器置いて 客席側に回って聴き入ってしまいました(^_^;)。

お客さんは想像以上にたくさんの方に来て頂き、立ち見が出るほどでした。また、予告なしにいろいろな 方が聴きに来てくださり(えんとりーさんにはお土産までいただきました)、本当にありがとう ございました。また、演奏の場を与えてくださったサッポロビール、このコンサートに誘ってくださった ピアノの鈴木さん(伴奏弾きやすかったです!)、その他の多くの方々に感謝いたします。

次は栗の里をはさんで3/1の海老名市文化会館120サロンでのコンサートです。今回いろいろなことが 勉強できたのでそれを生かして楽しいコンサートに出来るようにしたいと思います。前回プログラムを作ったり いろいろとお手伝いしてくれたNatsumiさんも今度は共演者として出演予定(Vnデュオ)です(^_^;)。

恵比寿 03/02/01
今回の演奏者 : 左から地引さん、竹蔵君、悠歩君、鈴木さん、そして私
    今日の弦
     
    E線: Westminster 0.275(4日使用)
    A線: Evah Pirazzi(Sterk)(1週間使用)
    D線: Evah Pirazzi(Sterk)(1週間使用)
    G線: Evah Pirazzi(Sterk)(1週間使用)
    今回はEvah PirazziのSterkという強い テンションのものを試してみました。ちなみに国内ではEvah PirazziはMittelしか手に入りませんので海外から Sterkを取り寄せました。とても強い弦でちょっと鳴らしにくいかなと思ったくらいでしたがとてもパワーがある 弦ですね。でも当日は会場の響きや湿度などの関係か全然パワーを感じず、むしろ音量不足を感じたとの意見が 多かったです。これ以上は弦ではどうしようもなく楽器を換えないとダメみたいですね・・(ToT)。最近弾いた1000万の 楽器とか、良かったなぁ。。(遠い目)

    演奏曲
     
    バーンスタインキャンディード序曲 *
     
    グラズノフ瞑想曲
    クライスラーロンディーノ
    ファリャスペイン舞曲
     
    モーツァルトキラキラ星変奏曲 ***
      〃   トルコ行進曲 ***
     
    ドヴォルザークスラヴ舞曲第2番 **
    ルロイ・アンダーソンそりすべり ****
     
    シューベルトみつばち
    シューベルトアヴェマリア
    ヴィターリシャコンヌ
     
    〜 アンコール 〜
     
    マスネータイスの瞑想曲
    バーンスタインキャンディード序曲 *



      以上、Vn:藤田 将也  Pf:鈴木 麻弥
         *Pf:地引 ちさと  鈴木 麻弥
        **Pf:鈴木 麻弥  地引 ちさと
       ***Pf Solo:橋本 悠歩
      ****Pf:鈴木 麻弥  地引 ちさと  鈴:橋本 竹蔵
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