08/06/08 |
日本シベリウス協会 アイノラのつどい6/8は調布駅前の飯野病院内マルシャリンホールで行われた、日本シベリウス協会のミニコンサート「アイノラのつどい」に出演してきました。 ブログでもお知らせしていたように、シベリウスのヴァイオリン協奏曲2楽章、同じくシベリウスの5つの小品Op.81より「ワルツ」です。 前日にも同じホールで合わせをしたのですが、非常に綺麗に響く反面、やや響きすぎて生の音が全く聞こえず何弾いているんだからわからないのと、バランス的に完全にピアノに負けてしまいヴァイオリンが埋もれてしまう感じがありました。当日のリハでも同じ印象でした。 しかし、お客さんの入った本番では最初の音を弾いた瞬間からまるで響きが違いました。適度に響きが吸われ、ヴァイオリンの音がきちんとお客さんに届いているように感じられたのです。 ただ、やはりシベリウスの2楽章は難しいですね。曲のはじめと終わりに登場するG線のハイポジション。特に最初の方はメロディの一番の山をそんなハイポジで弾かせるのかと思うほどで、苦しくならないように弾くのが難しい! 3連符とシンコペーションのダブルストップも最初はどうやっても頭がパンクしましたが、3と4の最小公倍数である12に分割して弾いたりなど、地味に苦労しました。 でもやはり難しいのは曲作りですね。フレーズの終わりが来るたびにタメたりなど、その場しのぎの感覚的な歌い回しで弾いてしまうと、実に安っぽい音楽になってしまいます。曲全体を見据えて演奏するというのは非常に難しく手応えのあるものでした。と同時に「インテンポ」の重要さも改めて認識出来ますね。 ちなみに、帰ってきてから録音を聴いてみましたが(Zoom H4で録りました)、音程の甘さ、音の処理の甘さ、音楽のとらえ方の甘さなど気になることばかりでした。 本番の音と録音の音ってなんでこんなにも違うのでしょうかね?演奏している自分はともかく、お客さんとして聴いていた妻も本番に比べると録音はいまいち(演奏が)と感じたようですし。映像があるとがんばっている姿が見えて少し聴き方が「やさしく」なるのでしょうか?? 誰かに僕の演奏を上手く聞こえるように録音して欲しいものです(笑)。 今回はシベリウス協会の方々をはじめ、大変お世話になりました。また貴重な機会を頂きありがとうございました。また次回も機会があれば出演させていただきたいと思っております。 |
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