05/12/24 |
レストラン栗の里 生演奏12/24、クリスマスイヴの日にレストラン栗の里で生演奏をしてきました。 栗の里の演奏は、昔は3ヶ月に1回くらいやっていましたが、 最近は引っ越して遠くなってしまった(昼間だと車で片道4時間!)ことと、 メンバーが増えたこともあり栗の里も半年に1回のペースになってます。 今回はクライスラーなどの小品、バッハの無伴奏の抜粋などを僕がヴァイオリンで担当し、 あとはカルテットの演奏、カルテットにソロを加えてヴィヴァルディの冬なども演奏しました。 しかし今回はクリスマスイヴということもあってか、お客さんの入りがすごかったです。 ヴァイオリン+ピアノからヴァイオリン無伴奏になったときや、カルテットになったとき、 カルテットにソロが加わって冬を演奏したときなど、編成が変わったときにお客さんの反応がぐっと良くなり、 いろいろな変化があったことでお客さんを飽きさせることなく演奏出来たのではないかと思います。 演奏時間の調整は少し難しかったです。総演奏時間が足りるかが心配だったので、 カルテット演奏の繰り返しを省略せずに全部ありにしたら予定よりも長くなってしまったり、 逆にお客さんが飽きないようにと無伴奏の繰り返しを全部なしにしたら今度は妙に短くなってしまったり。 事前の合わせの時間が限られているとなかなかその辺難しいところですね。 無伴奏は僕の問題なので自分で調整すれば済む話ではあります・・(笑)。 僕自身の演奏はというと、やはり10月からの皮膚炎で長期にわたる練習不足というものが響いていて (よほど必要と思わない限り楽器に触っていなかった)、特に速い曲が厳しかったですね。 練習をさぼるとまず左手に来るというのを実感しました。 ボウイングに比べるととにかく左手が回らないのです。日々の鍛錬を欠かしてはいけませんね。 今回久々にチャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレを弾きましたが、いい曲ですね。 以前にも弾いていますが、久々に弾いて改めて曲の素晴らしさを再確認しました。 時々あるんですよね、そういうのって(^^ゞ。やはり名曲は名曲なのですね。 カルテットも、美しき青きドナウをカルテットで演奏するのは大変だったと思いますが、 やはり素晴らしい曲ですね。 次回の栗の里は4/29を予定しています。 |
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05/12/02 |
日暮里ミュージックサロン「La・ら・ら」12/2(金)は日暮里のミュージックサロン「La・ら・ら」で弾いてきました! お客さんはあまり多くなかったのですが(20人弱)、クラシックから映画音楽、 ポップスなどと様々なスタイルで演奏し、演奏者もお客さんと共に楽しむことが出来ました。 普段と違う雰囲気の中、僕はソロ曲としてヴィヴァルディの冬、華麗なるポロネーズ第1番、タイスの瞑想曲、 フランクのソナタの4楽章を弾いてきました。曲数は少ないですがとてもヘビーな組み合わせで、結構大変でした。 フランクのソナタはピアニストからのリクエストだったのですが、久々に弾けて楽しかったです。 また自分のソロ曲だけでなく歌+ピアノにも交じって弾いたのですが、 この「夜のヴァイオリン」という曲はクラシックとは違う独特のテンポルバートなどが要求される、面白い曲でした。 コンチネンタル・タンゴというジャンルに属するようですが、今まで弾いたことがない感覚でとても楽しかったです。 歌うように弾く、というのはいいものですね。新ジャンル開拓か??(笑) カルテットはこの日のために急遽集まったメンバーで演奏したのですが、練習期間などを考えると皆よく演奏した思います。 出演者のみなさん、お疲れ様でした! 演奏後は演奏者とお客さんが一緒になってお食事〜お酒を頂きました。 普通のコンサートですと、終演後の打ち上げは演奏者だけで行い、 せっかく来て下さったお客さんとはホールの楽屋口かロビーで少しお話出来るくらいなので、 今回はいろいろなお客さんと食べて飲んでと楽しむことが出来ました。 こういったアットホームな雰囲気ってなかなか良いものですね。 結局終電近くまでゆっくりしていたので、帰りの京浜東北はすごかったですね。 妻は満員電車に慣れていないせいか悲鳴を上げているし、 僕はヴァイオリンのダブルケースごと座席の方に背中から押されてしまってマトリックス状態になるしで大変でした。 堅苦しくない演奏の場というのはなかなか良いものですね。 お店のピアニストの方に気に入られてしまったようなので(笑)、 また弾く機会があるかもしれませんね。楽しみです。 次の本番は12/24クリスマスイブの栗の里生演奏です。 |
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05/11/01 |
ジョイントコンサート in すみだトリフォニーなかなか本番がないなと思っていた9月の終わり頃、11/1のすみだトリフォニーでのコンサートの出演依頼を受けました。 待ちに待った本番ですが、準備期間はたったの1ヶ月。頻繁に演奏している時ならすぐに使える曲が あったりしますが、全く考えていなかったので1ヶ月の準備で十分間に合いそうな曲ということで、 今回はバッハの無伴奏ソナタ1番のアダージョと、2年前に弾いたヴィターリのシャコンヌにしました。 どちらも荘厳な曲ですが、ヴァイオリンの出だしの音が共に同じg-mollの和音(G/D/B/G)というのが面白いです。 さて曲目が決まりこれから準備、という時になんと皮膚炎を発症してしまいました。最初は楽器のニスかぶれだけだった のですが、それが体にスイッチを入れてしまったのか首〜手〜腹〜足にひどいかゆみのある湿疹が出てしまいました。 もうとても練習が出来る状態ではなく、本番を目の前にして2週間近く全く楽器にさわらない日が続きました。 それでも本番の3週間前くらいから徐々に楽器に触れるようになり、1日1時間程度ならなんとか練習が出来るように なりました。最後の数日は少し無理をして1日2時間に練習時間を増やし、いざ本番へ。 そして本番の日。今回演奏するすみだトリフォニー小ホールは、小ホールとしても少し小さめのホールで残響は少なめです。 でもリハーサルで音を出してみると思ったよりも良い音色で響いていました。特にバッハの無伴奏ではホールの響きを 感じながら音を出していると、自分の音の出し方がどんどん変化していって、気づくとほとんどバロックスタイルに なっていました(笑)。ヴァイオリンは常に楽器と対話しながら弾いていく楽器ですが、 ここまでホールと楽器の響きが自分の演奏に影響を与えるとは思いませんでした。 リハが終わり、いよいよ本番開始。出番はなんとトップバッターです。自分一人で行うコンサートでも最初の曲は とても緊張しますが、今回はジョイントの中の先頭、しかも無伴奏からということでとてもプレッシャーがかかりました。 しばらく本番から遠ざかっていたこともあったかもしれませんが、こんなに緊張したのは久しぶりです。 そんな状態でバッハを弾いたのですが、極度の緊張状態の割には要所要所で自分を落ち着かせて弾くことが出来ました。 本当はリハと同じ音を出したかったのですが・・、またそれは次回の課題にいたしましょう! そして今度はヴィターリ。この曲はテーマが様々な変奏曲となって展開されていく曲ですが、後半にいくに従って 難易度が増して音楽的に盛り上がっていくのに使える弓の量は変わらない(長い弓が多い)という、構成の難しい曲です。 前半飛ばしすぎてしまうと後半が全く盛り上がらなくなるので、前半はとにかく音色を重視して表現の幅もおさえめにしてみました。 そして後半は徐々に盛り上げていき、最後のオクターヴで奏でるテーマをたっぷりと歌い上げ・・・たつもりです(笑)。 演奏の反省をしてしまえば、やはり楽器に触れている時間がいつもの本番前と比べるとずっと少なかったので、 左手の正確性という意味でやや不満が残りました。でも今回のコンディションを考えたら、ステージに立って 演奏出来ただけでも喜ぶべきことなので、上出来だったと言えるかもしれません。それと今回のリハでのバッハで感じた、 会場の響きや楽器の状態を感じ取って弾く感覚というのは、とても良い経験になりました。 ヴァイオリンという楽器は練習であらかじめ決めておいた弓圧と弓速を本番で同じ操作で再生すれば良いという単純なものではなく、 音を出した瞬間から響き、音色、右手に感じる弓が弦をとらえる感覚、などを即座に感じ取って弓の圧力や速度などを コントロールしなければなりません。常に楽器と対話しながら次の一音一音をより良い音で弾こうとする意志が大切なわけですが、 なかなかそれが難しいんですよね。実際のコントロールは無意識にも行いますが、それに頼っていては絶対に良い音、 良い演奏は出来ません。一流ソリストとそうでない人がただ開放弦弾いただけでも全く違う音がするのは、その辺の意識の差、 無意識で出来るレベルの差が大きいのかもしれませんね。ヴァイオリンは本当に奥が深い楽器です。まだまだ勉強することが たくさんありますね(^^ゞ。 少し脱線しましたが、終演後は演奏者で集まって打ち上げを行いました。ピアノ、声楽など様々な演奏家がいらしたので、 普段聞けないいろいろな話が聞けて、とても楽しかったです。今回の他の出演者は、みな素晴らしい演奏家たちでしたし、 またこのような機会があったら是非出演したいと思います。 さて次回のコンサートですが、12月2日にちょっとした演奏があるもののこちらは一般公開かどうかはわかりませんので、 とりあえず一般公開の演奏は12月24日の栗の里生演奏です。ヴィヴァルディの冬などを弾く予定です。 どうぞお楽しみに! |
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05/07/16 |
レストラン栗の里 生演奏2005年、2回目の本番です(汗)。 入籍したり、生徒さんを取り始めたりとゴタゴタやっているうちに早4ヶ月。前回の栗の里からまともな本番一度もなし。 まぁ友人のオケにトラに行ったりとかもありましたけど、ソロ本番が悲しいほど少ないですね。早く埼玉でも地盤を 作りたい今日この頃です(^^ゞ。 とそれは置いておきまして、今回の栗の里は少し本番が空きましたので新曲を入れてみました。 ヴィニアフスキの「創作主題による華麗なる変奏曲」、これは最近このサイトでよく書いているエーネスさんの演奏に 惚れてしまって、どうしても自分で弾いてみたかった曲でした。しかし曲が想像通りというか、想像以上というか、 想定の範囲外(笑)というか結構大変で、新曲はこの一曲になってしまいました(^^ゞ。 他の曲目としてはいつも弾いているものが中心ですが、前回弾いたサラサーテのバスク奇想曲や、久々にラフのカヴァティーナ なども入れてみました。 前回の本番では、演奏前に出されたコーヒーを飲んでしまい、気持ちが高ぶって手が震えてしまうという失敗をしたので、 今回はアイスコーヒーを一口で我慢しました。自分でもたかがコーヒーくらいで・・・と思うのですが、 事実そうなので仕方ありません。本当は好きなんですけどね・・。 さて本番。コーヒー制限の効果かいつも通りの気分で弾くことが出来ました。 4月に文京楽器さんでネック上げをして頂いて以来、以前張っていた ヴィジョン・チタニウムとの相性が良くなったのですが、楽器のパワーと音色と弾きやすさのバランスがとても良い状態にあり、 弾いていて気持ちが良かったです。特に低音の歌わせるフレーズでの音色が良く、その心地よさから自分の表現がいつもよりも 広がっていくことを感じました。 そして課題の「創作主題」。さすがにこのような難曲はプレッシャーがかかりますね。練習で余裕を持って弾けていないところ、 苦手なところ(左手ピッチカートなど)は本番では苦しかったです。でも僕はこの曲が好きなのでしょうね。 とにかく弾いていて曲に共感出来る部分が多く、弾けば弾くほど心地よく感じるのです。 いろいろな技巧的な見せ場あり、泣かせるようなメロディあり、のこの素晴らしい曲は今回弾いた曲の中でも 一番お客さんを盛り上がってくれたようで、栗の里では珍しく「ブラボー」の声まで頂きました(^^ゞ。 今回の「創作主題」は自分でも好きな曲でとてもお客さんのウケが良かったですし、細かい部分をもっときっちり弾けるように仕上げてみたいので、 また弾いてみたいと思います。レストランでのBGMとはいえ結構真剣に聴いて下さる方も多いので、バスク奇想曲などの派手な曲も いろいろ採り入れるとより楽しんで頂けそうです。 僕の休憩中にはカルテット演奏がありましたが、今回はメインにハイドンの「五度」を演奏していました。この曲はちょうど10年くらい前に 僕もカルテットで弾いたことがあるのですが、その時の2ndVnだった友人が今回の1stVnを弾いていました。昔の録音も最近聴いたりしたことが あったのですが、10年前の自分より今回の友人の方が技術的にも音楽的にも数段いい演奏だな〜、などと当たり前のことを 思いながら聴いてました(^^ゞ。次もまた楽しみです。 栗の里の次回演奏は12月24日のクリスマスイブです。ずいぶんと先になってしまいましたが、それまでに他の予定など入りましたら またコンサート予定のページに載せておきたいと思います。 |
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05/03/19 |
レストラン栗の里 生演奏2005年最初の本番です(^_^;)。 演奏とレッスンの拠点を移している最中ということもあってしばらく本番から遠ざかっておりました。 前回は・・・去年の11月でした(^_^;)。ちょっとまずいですね、これは(笑)。 今回は今まで弾いていた曲に加え、バッハのパルティータ第3番からプレリュード、パルティータ2番のシャコンヌ以外の曲、 ブランドルのオールド・リフレイン、サラサーテのバスク奇想曲などを入れてみました。 しばらく本番から遠ざかっていたので、自分に緊張と試練を与えるために最初にバッハのプレリュードを弾くことにしました。 が、本番前に控え室でお店から出されたコーヒーを飲んでいたらなんだか落ち着かなくなってきたというか、軽い興奮状態に なってしまいました(>_<)。前にも同じことがあったのですが、僕の場合空きっ腹にコーヒーを飲むと、緊張していないはずなのに 心と体が落ち着かず、不安で緊張した時と同じ状態になってしまうのです。「またやってしまった・・」と思ったときは時すでに遅し。 そのまま本番へ・・。 一応頭は冷静なので慎重にテンポを抑えてプレリュードを弾きはじめたのですが、なんだか落ち着きがなくコントロールできないまま 終わってしまいました(>_<)。カルテットが弾いている間もゆっくり休んでいるのに心拍数があまり下がらず、結局最後の方まで あまり落ち着きが戻りませんでした。これも試練ですかね(いや自業自得)。 そんな状態でしたが、自分に出来ることをやるということと、お客さんに楽しんで頂くということを心がけて最後まで弾きました。 なるべく有名な曲を採り入れたことと、最後には派手な曲(バスク奇想曲)を弾いたりでお客さんには結構 楽しんで頂けたようです。特にバスクではメロディーを弾きながらピッツィカートをしたり、重音の連続、フレジオレットなど 見せ場が多かったため、聴くだけでなく見るのも面白かったようです(^_^;)。 自分としては、自分の決めていたテーマのうちのほんのいくつかは達成することが出来たので、もっと多くの課題をクリア出来るように 頑張っていこうかと思います(^_^;)。 カルテットは以前より音量が増したように思います。また、今回のハイドンは1stVnがとても難しいのですが、 よく弾いていましたね。驚きました! 次回も楽しみにしています。 さて僕の次回は・・おそらくこのままだと7月の栗の里になってしまいそうです。埼玉でもコンサートをしたいのですが、一から企画してやるとなると それなりの準備が必要です。ちょっとまだ余裕がないかもしれませんが、なるべく早くやりたいと思っております! |
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