04/11/13 |
レストラン栗の里 生演奏7/10のサロンコンサート以来、久々の本番です(^_^;)。 実は、7/10のコンサートの前日に車が壊れて以来、ヴァイオリン以外のことにずっと振り回されておりました。 ようやく本番の少し前に落ち着いたかなと思ったら引っ越し先では消音器無しではほとんど練習が出来ないことが判明。 消音器を付けてもまともな練習は一日1時間くらいがいいとこなのです・・。おそらくこの4ヶ月間は 楽器に触っていない日の方が多く、練習出来ても一日の練習時間は30分〜1時間程度だったように思います。 ということで、極度の練習不足で今回の演奏には非常に大きな不安がありました。BGM演奏ということで リラックスして演奏すればよいと思っていてもやはり不安でした。 でもなんとか最後の一週間でリハビリ(?)を行い、当日の合わせ〜リハなどを進めるうちにだんだん調子が戻ってきて、 本番では指が回らない(こればかりは・・)以外はわりと普段の状態に戻ることが出来ました。少ない練習時間ながら バッハのパルティータ2番を練習していたのですが、以前BSで観た感動的なジェームズ・エーネスさんの演奏のイメージが ずっと頭から離れず、今回一部演奏してしまいました(^_^;)。バッハの無伴奏って奏者によって演奏スタイルが様々 ですよね。シェリングやハイフェッツ、江藤先生のような昔ながらの濃厚な演奏、ミルシテインやクレーメルのような 個性的な演奏、最近流行のバロック風の演奏、本格的なバロック楽器によるバロック演奏、そしてジェームズ・エーネスさん のような感動的でドラマチックな演奏・・。どれも素晴らしいと思うのですが、現在のマイブームはエーネス さんのようです(^_^;)。 ということで練習不足の不安の中、本番中はいつもよりよく集中して弾けたように思います。そのため、演奏自体は 現在の自分の状態を考えたら「よくやった」と言えるかもしれません(^_^;)。譜めくりをしていた友人(カルテットの1stVn)が 僕の演奏を間近で観察して曰く、「良く弾くね〜。でもプスプスと集中力が抜けるのがわかった」だそうです(^_^;)。 また練習をしっかりとして次回に臨まないとですね(^_^;)。 |
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04/07/10 |
第29回 りべるてサロンコンサート海老名市文化会館120サロンでのりべるてサロンコンサート、ほぼ1年半ぶりになります。 今まで小品を弾くことが多かったのですが、久しぶりの大きな本番ということで フランクのソナタという大曲をメインに、イザイの無伴奏ソナタ第2番、 スヴェンセンのロマンス、ブラームスのハンガリー舞曲第17番を 採り上げました。そしてどの曲にも自分なりに秘めた課題をもって臨みました。 まず演奏したのはブラームス作曲(クライスラー編)のハンガリー舞曲第17番。 この曲は実は3年連続で演奏しています。理由は、前回、前々回共に思ったように弾けなかったので そのリベンジの意味が込められていました。まぁリベンジというよりも、同じ曲を弾いて自分が どれだけ成長できるかを試したかったというのもあります。 とはいえさすがに最初の曲ということで緊張しました。力が入りすぎないようにと気をつけたら、 逆にアグレッシブさが失われてしまったり、やや余裕なかったりといろいろありましたが、 最後のアッチェレランド(テンポが上がっていく)で崩れずに弾ききることが出来ましたし、 最初の曲と言うことを考えたらこれでも上出来でした。 次はスヴェンセンのロマンス。この曲は先日のシベリウス協会コンサートや栗の里でも弾いていますが、 とても美しい曲なのに不思議なくらいマイナーな曲です。こういう曲は積極的に採り上げていこうと 思っております。演奏上の課題は、美しいメロディをいかに美しい音で弾くか、です。 やはり固さがあったのか思い通りに弾けない部分もありましたが、弾いていて曲の美しさを 改めて感じました。弾いているうちに気分が落ち着いてきて、後半は音色を意識して 弾くことが出来たように思います。 そして次は大津さんによるピアノソロで、リストのため息。情熱的でありながら ハッとさせるような色彩の変化。大津さんの素晴らしいセンスを感じました。 しかし、正直いうと次のイザイを控えているためにあまりゆっくりと聴くことは 出来ませんでした。。 さてついにイザイの無伴奏ソナタです。イザイの曲は近代的で、あまりクラシックになじみのない方には少し難しく感じる 部分もあるかと思いましたので、簡単な曲の解説をしました。バッハのモチーフが使われていることや、 1〜4楽章につけられた題「執念」「憂鬱」「亡霊たちの踊り」「復讐の女神たち」、などをお話させて 頂きました。そしていざ演奏へ・・。 この曲は1楽章から4楽章までで15分弱の曲なのですが、どの楽章も気が抜けず、常に神経を研ぎ澄ませて いなければならないという難曲です。まずは1楽章。やはり練習のようにはいかずいくつか音をミスしましたが、 音楽的な緊張感を維持出来たので、弾きながら不安だった気持ちから少し自信が生まれてきました。 2楽章。この楽章はミュート(弱音器)を使用するのですが、これを取り付ける時にどうも緊張の糸が 少し切れてしまい、最初の数小節は動揺してしまいました。それでも途中からは気持ちを取り戻し、 静かに弾き終え、3楽章へ。3楽章は静かな重音のメロディで、練習時から大変難しく感じていました。 音程はもちろん、技術的に余裕がないとメロディがつながらなくなってしまうのです。この最大の課題を なんとかのりきり、そのまま4楽章へ。4楽章は 激しい重音の連続で、冷静さと勢いのバランスが課題でした(4楽章の冒頭の録音)。 ちょうど1週間前にそのバランスがわからなくなってしまいとても焦ったのですが、なんとか1週間で 取り戻し、自分の技量を考えたらそこそこに弾けたように思います。 最大の課題であるイザイを弾き終え、休憩後は大津さんのピアノソロから。まずはショパンの ノクターン(遺作)です。この曲は自分でもよくミルシテインによるヴァイオリン編曲版を 弾きますが、やはりピアノにはかないませんね。メロディで歌い、伴奏で歌う、全ての音を コントロール出来てしまうピアノという楽器、そしてその楽器を歌わせる大津さん、さすがでした。 続いてバルカローレ。この曲はあまりよく知らなかったのですが、いい曲ですね。 大津さんの美しくドラマティックなメロディには魅了されました。 そして最後はフランクのソナタです。この曲はとにかく美しい音色を奏でることと、自分の意識の 100%を音楽に向けるということが課題でした。昔からずっと弾いてみたかったフランクをついに 演奏することができて、とても幸せな時間でした。 1楽章、遠くの方から聞こえてくるピアノの問いかけにヴァイオリンを乗せていき、2楽章の激しい流れに ピアノと共に乗り、3楽章はピアノのメロディにヴァイオリンを添え、そして最後の4楽章はこの世のものとは 思えないほどの美しいメロディをピアノとヴァイオリンで奏でる・・・。最後のフィナーレは素晴らしい このソナタを演奏出来たことに心から感激して弾いていました。フランクのソナタ、本当に素晴らしいですね。 このときは既に自分の演奏がどうであるかなどはもはや意識しておりませんでした。・・・録音聴いて 現実に戻されるかもしれませんが(^_^;)。 アンコールはドビュッシー作曲のレントより遅く。この曲は本当に大津さんのお力が大きかったです。 最初は全然イメージがわかなかったのですが、大津さんと演奏するうちにいつの間にか曲が自然に自分に 浸透してくるのを感じました。ピアノとのユニゾンの部分は、弾いていて気持ちよく、楽しかったです。 そしたもう一曲アンコールを、とおもったところで主催者の清水さんの挨拶。あらら・・と思いましたが、 まぁいつもタイスで終わってたので、たまにはこれも良いかなと・・(^_^;)。 多くの方に支えられ、このようなコンサートを開くことが出来ました。まだまだこれから良い演奏を していくために努力を続けて参りますし、1年後、2年後は今より遙かに上達していることを 目標にがんばっていきたいと思っております。もう30歳ですが、音楽、技術共に本当の成長は これからだと思っております。 最後に、当日はとてもたくさんの方にお越し頂き、心から感謝申し上げます。今まで120サロンで弾いた中で 最大の来場者数で、また直接面識のない方が何人もこのホームページからチケットからお申し込みを 頂き、ご来場下さったことは本当に嬉しく思います。 出来たら今度はもっと音響の良い大きな会場でコンサートが出来たらと思っております。その時は またよろしくお願い致します。皆様、本当にありがとうございました! |
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04/06/26 |
レストラン栗の里 生演奏今年最初のレストラン栗の里生演奏です。ってもう6月ですね(^_^;)。 今回は7/10のサロンコンサート前ということも あって、あまり新曲には取り組むことが出来ませんでしたが、今回初の試みとして、カルテット+Vnソロでヴィヴァルディの春を 演奏しました。 演奏は、あまりさらっていない曲が多かったせいでミスはやや目立ちましたが、 気分的にはいつもより楽に弾くことが出来ました。もう少し準備が出来ればとも 思いましたが、少し前にはシベリウス協会のコンサートがありましたし、なにしろ 7/10が控えているので、限られた時間であったことを考えると自分なりのパフォーマンスが 出せたように思います。カルテットとのヴィヴァルディは楽しかったです(^_^;)。 楽器は、シベリウスのコンサートに続いてなかなか好調でした。楽器の調整と弦の選び方というものの大切さを 実感しますね。調整と弦だけで「楽器替えました?」と言われるほど音が違うのですから。 もちろん自分の音の出し方がここ1年くらいでずいぶん変化しているのもあるとは思いますけど・・(^_^;)。 「楽器」「調整」「弾き手」この全てが上手くかみ合うことが大切ですね。 さていよいよ次は、7/10の海老名市文化会館120サロンでのサロンコンサートです。 イザイ、フランクといった大曲(イザイは短いですけど・・)に初挑戦します。会場の響きがデッドでは ありますが、好調な楽器とここ1年くらいで進歩した(だといいな・・)自分の演奏で、良いコンサートに したいと思っております。是非多くの方に聴きに来て頂けたらと思います。 コンサートのご案内およびチケット申し込みはこちらのページより お願い致します! |
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04/06/13 |
日本シベリウス協会 ミニコンサート「アイノラの集い」今日は調布の飯野病院内マルシャリンホールで行われた、日本シベリウス協会主催のミニコンサート「アイノラの集い」に 出演してきました。よくコンビを組んでいるピアノの萩生さんがシベリウス協会の会員なので、 私も毎年誘われて出演しております(^_^;)。 このコンサートはいつもは9月の敬老の日前後に行われているのですが、今年は6月の開催とのことで 7月のサロンコンサートを考えると出演が厳しいかなと思っていました。でも毎年出させて頂いて いますし、少し軽めの曲にして出演させて頂くことにしました。去年はシベリウスのコンチェルトの1楽章を弾いて、 「来年は2,3楽章を!」なんて言われたのですが、さすがにそれではキツすぎましたので・・(^_^;)。 ということで演奏曲はシベリウス作曲の小品「ノヴェレッテ」、ノルウェーの作曲家スヴェンセンの「ロマンスOp.26」 の2曲を弾いてきました。ノヴェレッテは、シベリウスらしい透明感のあるメロディが、よどみなく流れていく ような曲で、最後はまるで序曲のように音が高まっていき、最高音のハイポジE音をフォルティッシモで3小節伸ばして 弾ききります。ロマンスはゆったりとしたとてもなじみやすい美しいメロディに全体が包まれていて、 時々登場する動きのある中間部とのコントラストが良いアクセントになっている名曲です。ヴァイオリンの良さを 引き出してくれるような曲ですね。 出演順はまたしてもトリになってしまい、会員でないのに申し訳ないと思いつつも自分の出番まで他の方の 演奏を楽しみました。ヴァイオリン、ピアノ、バリトンなどいろいろな演奏を聴きましたが、いろいろな 演奏に触れるというのはとても楽しく刺激的ですね。新たな発見があったり、勉強させられたりと とても有意義でした(^_^;)。 さて自分の出番です。どうもあの場所はいつも緊張してしまうのですが、今回も例に漏れず・・(^_^;)。 でも会場の響きが良かったことと楽器の調子が良かったことで、とても気持ちよく弾くことが出来ました。 演奏するときはたいてい何かの課題を自らに課しているのですが、そのうちのいくつかは少し改善 したように思います。が、まだまだ上手くいかないこともたくさんあるので、練習練習!ですね(^_^;)。 楽器は、去年の弦楽器フェアの後に仙川の陳昌鉉さんの工房で駒と魂柱を交換して頂き、そのあとも 何度も微調整をして頂いたおかげかとても調子が良く、また先日発売されたばかりの弦「ヴィジョン・チタニウム」との 相性が抜群で、とても弾きやすく、パワーもあり、輝きのある音色でした。シベリウス協会のピアニストの方にも、 「楽器が替えました? 去年のコンチェルトの時はマットな感じでしたけど、今年はとてもブリリアントな 音色でしたよ!」と言われました(^_^;)。家に帰ってから早速録音を聴きましたが、去年の 「調整前&ドミナント」に比べて今年の「調整後&ヴィジョンチタニウム」音色はずっと輝きのある 音色になっていました。 ちなみに今回弾いたスヴェンセンのロマンスはとても好評だった(曲が)ようで、「こんなにいい曲があるなんて 知らなかった」とのご感想を多くの方に頂きました。クラシックの演奏家として、名曲をより多くの人に 知ってもらえるというのは嬉しい限りですね(^_^;)。 さて次のコンサートは、6/26の栗の里生演奏を挟んで、7/10の海老名文化会館120サロンでのサロンコンサートになります。 詳細はコンサート案内のページにも載せていますが、 素晴らしいピアニストである大津さんをお迎えしてフランクのヴァイオリンソナタをメインに、ヴァイオリンソロ としてイザイの無伴奏ソナタ第2番、ピアノソロとしてショパンやリストの小品、その他数曲を演奏します。 今回好評のスヴェンセンロマンスも弾きます。 前回のサロンコンサートから1年以上経ってしまっていて、演奏する自分自身もとても 楽しみにしているコンサートですので、お気軽にお越し頂けると幸いです(^_^;)。
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04/02/08 |
逗子市役所ロビーコンサート今年最初の本番は、逗子市役所で行われたロビーコンサートに出演してきました。正式には 「第1回オープニングイヤー記念事業プレイベント」という名前の催しで、市役所のロビーで 私の演奏の他にも地元の中学校の吹奏楽、和太鼓の演奏などが行われました。 逗子は神奈川県の南東に位置していて海に面しており、自然に囲まれた町です。 横須賀線に乗って逗子にだんだん近づいていくと、その景色に自然と心が和まされていくのを感じました。 現在逗子にお住まいで今回のピアノ伴奏を担当した萩生さんは、逗子での演奏をずっと切望されていたそうで、 今回お誘いを受けて共演することになりました。また去年海老名で共演したピアノの鈴木さんも出演されました。 演奏曲は去年の葉山芸術祭で弾いたものと同じ、矢代秋雄さんの「セレナーデ」、團伊玖磨さんの「ファンタジア第1番」です。 お二方共に逗子を含む三浦半島にゆかりのある作曲家です。 さて、今回はリハーサルどころかウォーミングアップすら出来なくて、また控え室や会場が少し寒くて手が冷えて しまっていたので、かなりコンディションとしては厳しかったのですが(冷え性の私には、暖かい場所と1時間以上の ウォーミングアップが欲しいところです・・)、それも試練だと思って本番に臨みました(^_^;)。 もちろんそれなりの冷え性対策はしていたのですが(演奏開始までずっと手袋をしていたり・・)、 演奏自体は自分のベストとはほど遠い状態で、おそらくいつもの50%くらいの力しか出せなかったと 思います。でも、ベストの能力そのものを高めることは、いかなるコンディションでの演奏の力も相対的に上がるということが 確かめることが出来たので、良い経験になりました。普段の50%の能力になってしまうのであれば、普段の能力を 200%に高めておけば良いということですね(^_^;)。 今回はお客さんがいわゆる「クラシック音楽愛好者」だけでなく、地域の方々が集まって来て下さっていたので、 いつもとは違うアットホームな雰囲気のコンサートでした。演奏後に多くの方にお声をかけて頂き、とても 嬉しかったです。 さて次の大きなコンサートは7/10の海老名文化会館120サロンでのサロンコンサートになります。曲目はまだ決まってない ものもありますが、イザイの無伴奏ソナタ第2番(もしかしたら3番か4番)、フランクのソナタなどを弾く予定です。 また5月や6月にも葉山芸術祭や日本シベリウス協会のコンサートのお話がありますので、決まり次第コンサート 予定のページを更新していきたいと思います(^_^;)。 |
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