Silver-tone.comはヴァイオリンの弾き方講座、さいたま市でのヴァイオリン教室、コンサート予定などヴァイオリンに関する情報を発信しています

Silver-tone 藤田将也のヴァイオリン情報サイト|さいたま市の教室案内、弾き方講座など


3-9. 左手編〜4の指について

4の指は他の指より細く、短く、弱いため苦手とする人が多いです。ここではその4の指について触れてみます。

まずは4の指が届かないという場合。手の小さい人にとって最初のうちは4の指を押さえるのがかなり大変 だと思います。でも手が小さいという理由で絶対に4の指が届かないというのはほとんどありません。慣れるまでは どうしても関節が十分に開かず、また指を伸ばすコツのようなものがわからないのです。これを克服するには練習しか ありませんが、特別な練習をせずとも4の指を繰り返し使うことで自然と押さえられるようになるものです。 ただ、意識として指は横に開くのではなく縦に開き、爪を自分の方に向けるようにします。

次に比較的上級者になると思いますが、10度など指を基本位置より大きく伸ばした形がとれないという場合。 初めてブルッフのコンチェルトなどに挑戦した時、3楽章の10度で苦しむことが多いです。10度は基本位置である8度よりも 指を大きく広げた状態になるのでなかなか厳しいわけですが、うまく広がらないという人に多いのがポジションが 低すぎるというパターンです。例えば、A線の1の指でH、E線の4の指でDというきつい10度をとるとします。この時 多くの人は第一ポジションで1でHを取り(親指は第一ポジションにある)、4を伸ばしてDを押さえようとします。これだと 4の指に一方的に負担がかかり上手く広がりません。ためしに今度は第三ポジションでDを4でとり(親指は第三ポジション)、 1を逆に伸ばしてHをとってみましょう。すると1が厳しくなる代わりに4が楽になっていると思います。つまり手の ポジションによって1と4の負担が変わってくるわけです。4の指がつらくて10度が苦手、という人は4の指に負担を かけすぎているので、意識的に手を高いポジションにとり1の指を積極的に伸ばすようにすると今までより楽に 10度をとることが出来ると思います。

最後は4の指の関節が伸びきってしまう場合です。指が伸びきるというより一つの関節だけが反ってしまう 、いわゆるマムシ指といわれるものです。どうしても弱い4の指を伸ばした状態で力を入れるので、筋肉のアンバランスに よってなってしまうことがあります。おそらく一生懸命に全部の関節を均等にゆるく曲がった正常な形にしようと思っても、 力を入れるとカクンと戻ってしまったりします。これは無理に続けていてはますますクセがついてしまうだけです。 そもそも指の筋肉が弱く、アンバランスになっているのが原因なので指を鍛えてあげることが近道です。楽器を置き 左手で自分の右腕もしくは手のひらをつかみ、4の指を大きく曲げた状態で右腕(or手のひら)に指を立てます。そこで 4の指にだんだん力を加えてゆき、少したったら力を緩めます。力はそんなにムキにならずにちょっと力を入れるだけ で十分です。指を大きく曲げた状態だと力を入れても反り返ったりしないはずです。しばらく同じことを繰り返したら 今度は少しだけ指の曲げを緩めて同じようなことを続けます。という風にだんだん指を伸ばしながら力を加える練習を するのです。最初のうちはある程度伸ばした段階で「カクン」が発生すると思いますので、そうしたらまた少し指の 曲げを強くしてみましょう。・・・という練習を一日5分程度行うだけでだいぶ違うと思います。だんだん指を伸ばしても 反り返らないようになってくるはずです。そうなれば楽器を構えて4の指を伸ばした時にも反り返らないで押さえることが できることでしょう。

弾き方講座トップに戻る

スポンサード リンク
更新情報

(18.03.04)
ライブラリの更新

(14.09.28)
ライブラリの更新

(12.05.30)
ヴァイオリン教室案内の更新


更新情報ページへ

スポンサード リンク