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3-14. 左手編〜音程

ヴァイオリンはおそらく全ての中で最も音程が難しい楽器の一つということが出来ると思います。何の目印もない 指板の上に指を置き音程を決定するので、指の位置、押さえる力加減、指の角度などの微妙な変化によって すぐに音程が変わってしまいます。

そのため正確な音程で弾くには手と耳の双方の鍛錬が必要です。ヴァイオリンを弾いているときというのはどんな人 でも常に音程を外しながら弾いているもので、良い音程で弾くというのはどれだけ自分の音程を把握し、いかに その外し幅を小さくするか、ということにかかっています。つまり外した音を正確に聞き分ける耳と、安定した フィンガリングを行う左手の両方が備わって初めて良い音程が得られるのです。ちなみに手に対して耳が鋭いと 自分の音程は常に酷いものに聞こえ苦痛ですが、音程が向上する良い状態ともいえます。

自分の音程を正確に把握するには、出来るだけ自分の音を客観的に聴くことが大切です。たとえばA線3の指で Dを弾いているときは、頭の中に「今Dの音を弾いているんだ」という意識が生まれ、 多少ずれていてもDに聴こえてしまうことがあります。そのため自分の音を録音して後で聴くと、思った以上に 音程が悪いことに驚かされるものです。客観的に自分の音を聴くというのはなかなか難しいのですが、 楽器に近い方の左耳よりも右耳の方がいくぶんか客観的に音を聴くことができます。といっても耳の感度を左右で コントロールすることは不可能ですので、顔を少し左に向けて左耳を楽器から遠ざけると右耳に入って くる音が大きくなると思います。ちなみにメロディに感情を込めて弾く時は、逆に顔を少し右に向けて首を左に傾けて 左耳を楽器に近づけたりすることもあります。私は左耳は主観的、右耳は客観的ととらえています。

スケールをゆっくり弾く場合やエチュードで音程に注意して弾く時は、音程を外したら必ず止まって正確な音程を とってから先に進むことが大切です。また弾きなおすときは一つ前の音からというのも重要です。例えば1,2,3 というように指を置いていって3の指を外した場合、3の指だけ直して先に進んでしまうと、2から3を押さえる時の 感覚をつかむ練習になっていないのです。3の指を直したら2,3というように2から3を一発で取れることを確認して から先に進みます。

音程以外を課題とした練習をしている場合は、音程を外したからといってその都度止まっていては課題としている 練習が進みません。そういう時はどこを外したかを記憶しながら弾くようにします。そして前回外したのと 同じフィンガリングが出てきた時には、前回のズレを修正して弾くようにします。学習するということですね。 本番の演奏で音程を外した場合も同様ですが、あまり気にしすぎると自分の指に神経がいってしまって音楽的な 表現に支障をきたすこともありますのでほどほどにした方が良いと思います。

最後に、初心者向けに音程を取るコツを。ヴァイオリンの音程に慣れないうちは自分の弾いている音が合っているか どうか不安になるものです。できれば頭の中にスケールをイメージして、そこに自分の音を当てはめていくように するのですが、それが難しい時は開放弦から1の指をとる時の感覚を覚え、1から2への感覚を覚え、というように 開放弦を基準に隣同士の音の間隔で音を取っていきます。また、D線、A線、E線の3の指は一つ下の弦の開放弦の オクターヴ上になりますので、音程が合うと楽器がよく響きます。楽器の響きを感じながら弾くと3の指の音程が 正確に取れるはずです(3rdポジションの1の指も同様)。同じようにして楽器の響きで音程が取れるポイントは A線の3rdポジション4指のG、同じ音でE線1srポジション2指、E線3rdポジション4指のD、などがあります。 (ちなみにこれは開放弦のオクターヴ上というより倍音列に含まれる音ですので、探せばもっと多くの音が あります) といろいろ書きましたが、これらはあくまでもチューニング(調弦)が正確になされているのが 大前提です。練習前にはしっかり正確な調弦をすることが大切です。

かといって調弦を気にしすぎて練習中にあまりに頻繁に調弦しなおすのも良くありません。コンサートなど では曲の途中で調弦がだんだん狂ってきても止まって直すわけにはいきません。多少狂った状態でも正確に弾ける 力というのも大切なのです。

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